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ひきこもり魔王  作者: 狼蝶
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俺のノーマルライフ


俺は魔王。現在ある事情により、とあるマンションの一室(自宅)にひきこもっている。


見た目の年齢はおそらく25か26で、口には大きな牙、頭には大きな角、耳は先っちょがとんがっており、お、お尻にはぴょこっと尻尾が生えている。これらは外に出るときに消すことができ完全に人間のような容姿になることができるんだ。魔族は大抵みんな牙、角、尻尾が生えていて、とんがり耳をもっている。

ちなみに物は少し食べにくい…。

そして、それはもう長いこと髪を切っておらず、ウェーブがかかった黒髪は腰くらいまで伸びている。



実は、俺は…200年くらいもこの世界で生きている!! (ジャジャーン!!)



ホントよ。

俺がこの世界に来たときは何もかもが今のように発達していたかったよ!!


それが今は…こんな便利な世の中だ!!


全く外に出なくても生きていける!!

欲しいものはネットで頼めばすぐに届く!

外は不潔だし、人と関わるのはめんどくさい。ものすごいめんどくさい。そのような理由から俺はもうかれこれ一世紀…くらいはひきこもっているような気がする。


今はパソコンがあればどこででもできる仕事をしている。そして、食品(野菜は無農薬だよ)から生活用品まで全てネットで注文するから完全に家から出なくても良いのである。


ここで、俺の1日の過ごし方を紹介しよう。

まず朝5時半に起きる

6時半までに仕事を終わらす

ラジオ体操をしてから朝食を作って食べる

12時まで映画鑑賞とか読書をする

12時に昼食を作って食べる

18時まで映画鑑賞とか読書 (家事もする)をする

18時に夕飯を作って食べる

その後に風呂、寝る


なんという文化的で健康的な生活!!



思っていたより真面目だろう!俺は!!

まず魔王が食事を作ることに驚いただろう!?基本的なことは全て自分一人でできるぞ!! えっへん。 …偉い?



早速、さっき届いて冷蔵庫に入れた野菜を使って料理をしようとキャベツを3枚ほどめくって千切ると、そのめくったところにナメクジがいるのを発見。


「ギィ゛ィ゛エ゛ェ゛エ゛エ゛エ゛エ゛」


魔王は絶対横2つ先の部屋まで届くであろう凄まじい叫び声をあげた。


魔王は虫が苦手だった…


そしてさんざん叫びまくった後ビニール製の手袋をし、ナメクジの後処理に奮闘したのだった。






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