町に行ってみよう2
現在、私、アリスティアは空を飛んでいます!!
いったいどんな状況なのかって?町に向かっているのですよ~
お屋敷も窓から町が見えているので、絶対に町には辿りつけるはずなのですー
あっ!町が近づいてきました!!
町から少し離れたところで地面におりました。
なんだか、地面が懐かしく感じてしまうのは気のせいでしょうか?
まあそれは置いておいて、私は現在迷子になっておりまーす!
町にはたどり着くことができた、そこまではいいのですがそっから先が、、、、
状況を整理すると、私は町の中で迷子になったようです。
「ここはどこ?私は誰?」(これ言ってみたかったんですよね~)(^-^)
ちょっと現実逃避するのをやめて、辺りを見渡すと薄暗くて、ジメジメした感じの裏路地のようです。
なんか、だんだん不安になってきました。
これくらいでは泣かないはずなのに、精神が肉体の年齢に引っ張られているようで、
涙目になってきました。
「うえ~ん!おとーさま、おかーさま~こわいよぉ」
とうとう、泣いてしまいました。
自分で勝手に家を出てきたのに、、、後悔しました。
もうお家に帰れないのでしょうか?
そのとき、「あなた、だいじょうぶ?」
声を掛けてくれた人がいました。こんなに人通りのない裏路地のようなところに人がいるなんて!
よかった~
ホッとして声のした方を見ると、私と同じくらいの女の子がいました。
孤児なのか、薄汚れていて、ガリガリに痩せていました。
「あのね、迷子になったの。あなたはだあれ?」
「私はアン。表通りならこっちだよ!」
「ありがとう!私はアリスティア。あなたのお母さんとかはどこ?一人でだいじょうぶなの?」
「心配してくれてありがとう。お母さんとお父さんはもういないんだ。」
「そう、、なんだ。ひどいこと聞いてごめんね。」
「いいよ。気にしていないから。」
そういって笑った横顔が、なんだかさみしそうで、消えてしまいそうに、見えた。
こんなに優しい子なのに。ひとりぼっちはさみしいよね。私の前世の両親も早くに亡くなったからな。
ひとりはさみしいよね。子供だけでこんなところにいるなんて。こわいよね。
私が泣くべきではないのに、悲しくて泣いてしまった。
「ど、どうしたの!」
「ごめんねぇ、ヒック、一人は寂しいね。悲しいよね。ひどいこと聞いてごめんね」
「私のために、泣いてくれてありがとう。っふ、ふえ~ん」
そういって、アンちゃんも泣いてしまった。
それから、しばらく二人して泣いてしまった。
「お父さんとお母さんが死んじゃってから、泣くことができなかったから。
あなたが泣いてくれたのがうれしかった。ありがとう」
「そうだ!私のお家においで。使用人としてになると思うけれど、生活の保障はするわ。
ここに一人は寂しいもの。これからは二人よ!」
「ありがとう。でも、私なんかがいってもいいのかな?アリスティアはお貴族様でしょ?場違いよ」
「そんなのことないよ!私とアンはもう家族だもの。」
「そっか。ありがとう。じゃあ、アリスティアのところに行きたい。」
そうして、アンが私の家族になった。
「じゃあ、さっそくおいしいご飯を食べよ!なにがいい?」
「なんでもいいな~」
「なら、さっきおいしそ~だった、串のお肉を食べよっか!」
屋台で買ってきて二人で食べた。
「ところでアンは何歳なの?」
「十歳だよ。アリスは?」
「七歳だよ!」
「そうなんだ。私、やっぱり小さいね」
「これから、一緒においしいもの食べて大きくなるから問題ないよ」
それからたくさんお話しした。
読んでくださりありがとうございます。
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次回は、アンをアリスの家に連れていくところです!
お楽しみに~