入学初日!
国立星宮学園。それは海に浮かぶ島にある学校である。星なのに海?と疑問に思うがそこは気にしないのだ。そして
この学校では謎の病気持ちが複数人いた。
「ね、ねぇ...やめなよ...」
そう声をかけた少女、黒石愛空は今日から晴れて星宮学園中等部に入学するのだが.....もうすでに後悔するくらいのものであった。
「ヘーキだって。仕方ないじゃん?依存症なんだし!」
そう言ったのは愛空の幼馴染みである山城飛。女子みたいな名前、見た目だが中身はれっきとした男子である。
「さ、流石にやめようよ飛。体に悪いよ...?そんな角砂糖ばっかり食べてたら...し、しかも人に見られてるしー!」
そう、彼は『砂糖依存症』である。1人目の病気持ちだ。砂糖がないと発作を起こしてしまうという病気だ。
「ヘーキだって!俺は食べてねぇと命に関わるんだぞ!」
飛はそう言って先に学校へ行ってしまった。
「え、え!?まってよ〜!あーすーかー!!」
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『第54回、国立星宮学園中等部入学式を始めます。』
そんな声と共に入学式は始まった。愛空は帰りたいとばかり考えていた。
「ねぇ、名前なんてゆーの?」
いきなり声をかけられ少し焦った愛空だったがすぐに答えた。
「え、と...黒石愛空です.....」
少し恥ずかしそうにしながら答えた。すると声をかけた少女も自己紹介をした。
「僕は十文字朔ってゆーんだ!よろしくね、愛空ちゃん♪」
「(僕!?女の子だよね...?)」
朔が僕と言ったことに驚いている愛空。だが、友達もできたし満足そうにしている朔をみて、なんだか懐かしい気がするが思い出せない愛空であった。