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りゅうの娘  作者: 猫田33
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張平視点です。

「ずいぶん笑ってますねお姉様」


涙を流しながらわいらは、笑っている。


「うん、そうね。アハハッ」


「ひぃひぃ!彩明はん悪いんやけど席外してもろてええか」


「席を外す?この部屋お姉様が座っている椅子以外椅子がありませんがどうやって外すんですか」


わからへんのかい!


「あんなぁ彩明はん席外すいうんは部屋から出るいうことや」


「そうなんですか?わかりました」


彩明は部屋から出て行った。


「いやー笑える。語り手の態度どう考えても意識しすぎや!」


「張平でもわかるって語り手大丈夫なのアハハッ」


「語り手にとって初恋ちゃいまっか」


わいがそういったら蓉歌はんは突然笑うのを止めた。


「どっどないしたんや?」


「語り手の初恋は師匠よ」


「師匠?わいあったことあらへんな。美人でっか?」


「平々凡々な顔立ちだったわよ。でもねぇ心が強い人だった」


心?


「自分の失敗を受けとめて他人のせいにしない。悲しいことも辛いことも全部飲み込んで笑顔で笑っているような人」


人間として出来すぎや。そんなんほんまにおるんかいな。


「その為か平々凡々な顔立ちだけど綺麗に見えたのよね。なんていうか心の輝きがでてるって感じ」


「心の輝きねぇ」


「あの時の語り手も似たようなことしてたわよ。でも師匠は、反抗期に入ったと思ってたみたいだけど」


あ~完全眼中になかったんやな。そういうとこ彩明はん似てるわ。


「で、師匠はんの時結局どないなったんや」


「私が、街にお使いたのんだら街で馬に蹴られて亡くなってしまったわ。子ども庇ってそうなったみたい」


「そうかい」


そういえば蓉歌はん語り手好きやった。こんな話してつろうないのかいな。


「‥‥‥蓉歌はん語り手好きな筈やろ。彩明はんにとられてまうで」


「もういいの。私は、まず語り手と彩明ちゃんが幸せになる国に夏華国を変える」


晴れ晴れとした表情で蓉歌はんは言った。こういうのを見ると男よか女のほうがよほど強い思うわ。


「どんな心境の変化や。結構猛烈にぶつかってたやないか」


「冬稟見て思ったのよね。私はああいう風に相手を貶めようとするのは嫌だって。どうせなら相手の幸せを思って過ごしていきたいな」


わいならしばらく自棄酒あおって二日酔いになるしかないな


「立派やな~」


「あら、まだ続きがあるのよ?それで語り手が私を必要になったら今度私が語り手をふってやるの」


立派は立派でも‥‥立派な復讐やんか!


「これなら私が立場悪くなることないし。一石二鳥」


「蓉歌はん‥‥考え方黒くなってまへんか‥‥‥?」


「気のせいよ」


まぁ、ええか。触らぬ神に祟りなしというんやから。

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