表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
りゅうの娘  作者: 猫田33
はじまりの町
3/36

「すみません!すみません!すみません!最近はそんな報告がなかったので大丈夫だと油断しましたぁぁ」


喜安街の長である倉泰(ソウタイ)様が、色々な水を流しながら僕に謝っていた。倉泰は、20代後半くらいのもやしみたいな体格に、糸みたいな目をした人だ。上に立つ人ってもっと厳つくて横柄な感じだと思うがこんなに威厳がなくて不思議だ。


「やめてください、僕はなんともありませんから。それにただで屋敷に泊めて貰ってますし」


あと侍従の人が僕を親の敵みたいな目でみてるんですけど。


「それだけじゃお詫びになりません。語り手さん!お詫びに夕食をご馳走します」


「ありがたく頂戴します!」




「あ~食べた。さすが貿易の要所の喜安街の長。海の幸、山の幸が美味しい。あと風呂入るだけだな」


着物を脱いで風呂桶に浸かる。人が多い場所での個人の風呂は、贅沢品なので非常にうれしい。


「あーいい湯。そういえば彩明はどこに泊まるんだろ」


「知りたいですか」


「うん、ここらに住んでるわけじゃなさそうだし…え゛っ」


窓の隙間から彩明がいるのが見えた。


「どうしました?」


「なっ、なんでここに!?」


「呼ばれたからです」


「違う、違う!考えごとをしていただけだから」


「失礼しました」


言い終えた後もそのまま彩明はそこに立っていた。


「あとそこにいると落ち着いて風呂に入れないんだけど…」


「なんでですか?」


いやいや、心底不思議そうにいわないでよ。僕が間違ってるかと思うじゃないか。


「お願いだから風呂の間は一人にしてください」


「…わかりました」


彩明は、暗闇の中に消えた。なんだか一部抜けてる子だな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ