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りゅうの娘  作者: 猫田33
御旗の下に
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他者視点です。

「あーぁ、同じ人に二回もふられちゃった驍燿」


柱の影から無言で驍燿が出て来た。


「何にも言わないわね。馬鹿すぎるかしら?一回目は師匠に、二回目は彩明ちゃんに‥‥。早く彩明ちゃんと一緒になれば諦めがつくのに」


「受け身な考え方ですな。違う一番大切な人を探してみたらどうですか」


「驍燿あなたそれ自分にも言える?」


驍燿は、逃げた女房がいまだに忘れられず未だに独り者。


「蓉歌様が幸せになった後からでも充分間に合いますからご心配なく」


驍燿頑固ねぇ。そういう私も頑固か。一番の頑固者は語り手だろうけど。


「なんで気がつかないのかしら‥‥‥?」




風が吹くと懐かしい匂いが微かにする。

まさかあいつは、海を隔てたここ夏華国にいるのか?面白い。


「さとり何か良いことがあったのか?嬉しそうに見えるのじゃが」


見た目は、白髪の髪に十二単を着たかわいい餓鬼。しかし老齢な大人が持つ落ち着きがあった。


《嬉しい?いや、面白いんだ。人間に孕ませた子どもがここにいるようだからな。どんな奴になってるか‥‥》


きっと人間を陥れ操り畏れられるやつになっているはずだ。


「お主妻子持ちだったのかえ!?意外じゃのぅ」


大きな瞳を余計開かせて俺を見る。


《お前に言われたくない。餓鬼の姿なのに俺より年上だろ》


「お前とは失礼な!妾はあの世の姫じゃぞ。まぁ年上なのは確かじゃが‥‥」


「さとり、ヤミ姫五月蝿いですよ」


いい争っている場に艶のある女の声がたしなめる。


「さとりが妾を年寄りと言うのじゃ!」


《そこまで言ってないだろ!》


「鎮まりなさい。それよりもしかしたら沢山の人間が死ぬことになるかもしれないわ」


その言葉に俺達は黙った。


《人間が死ぬか‥。苦しみながら死ぬといいな》


「妾は、兄上の仕事が増えるから嫌じゃの。また遊んでもらえん」


こういう態度を見るとやはり餓鬼だ。


「うふふ私が遊んであげますよ。ヤミ姫」


「ほんとかの?楽しみじゃ!」


目を輝かせてヤミ姫は言い切った。


「これくらいたやすいことよ」

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