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他者視点です
とある屋敷の一室
「お前来ていたのか。何か変わったことがあったか」
暗い部屋の中に人影が二つあった。一人は張平、もう一人は仮面で顔を隠しているが男だろう。
「ないといいたいがな。変わったことがあったんや」
「早くいいなさい」
「わぁーとる、最近合流したやつらがおんねん。まずな驍燿ちゅうおっさん、次に可愛い彩明ちゃん、女顔負けの美人の語り手の三人や」
「‥‥‥‥‥」
「どないしたんや。何にもいわんと」
「会ったことがある」
仮面の男は独り言のように呟いた。
「主語が足りんよ!三人になのか一人になのかわからんて」
「お前の仕事は調査だ。これ以上私が言うことはない」
仮面の男は、仮面の隙間から張平を睨む。
「あー!はいはいわかっちゅうて。そういえば姫さん都入りするで」
仮面の男は、近くの卓に拳をぶつけた。それに机が悲鳴を上げたような音がしたものの壊れることがなかった。
「なぜそれを早く言わんのだ!」
「忘れてたから」
「おぬしの話は苛ついてくるわ!もう屋敷から出なさい!!」
「わっかりました~」
張平は踊るように出て行った。適当な態度を改めるつもりはないらしい。
「全く食えん奴だ。‥‥‥‥‥食いたくないがな」




