夜の風
掲載日:2026/03/27
(短歌)
ひとり寝を
寂しい闇と想わずに
心地好いさと声にする部屋
朝が来て
綺麗な風が吹いて来る
生きてゆくってまぁまぁいいよね
少しだけ
寒い気がするその嘘は
広すぎる家の壁に吸われて
ようやっと
絞り出せたと云うわりに
想いが届いてない気もする声
春が咲く
こころの中で音がする
にっこり君も咲く弥生坂
ほんとうの
ことが云えればひとの目は
あれほど鈍く光らないだろ
ゴミ捨てが
できない理由があるとして
いい訳云って嫌われる朝
ただやれば
良いのだという真実を
知ってそれでも朝が弱くて
山と海
異人の館がある街は
すこしあの春想い出させる
だれよりも
ひとりの夜が嫌いだと
求めた胸をすり抜ける風




