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兄弟の死
仕事に向かう前に少しお兄ちゃんの部屋に行ってみることにした。
なぜなら、たまに家の鍵忘れた~とか言って勝手に自分の部屋の窓から入って1日中ずっと部屋にこもっていることがあるからだ。
「お兄ちゃんいる?」
返事はない。ついでに貸した本を返してほしいのに…。
「勝手に入っちゃうよ~」
部屋に入る。その部屋の真ん中に一人誰かが横たわっている。
(お兄ちゃんじゃない。お兄ちゃんなわけない。私の方が強いけど、それでもお兄ちゃんは戦に何度も行っているけれど一度も怪我したことはなかった。そんなお兄ちゃんを誰かが倒せるはず…。)
確認してみる。まだ希望はある。
「お兄ちゃんだ…」
顔を見た瞬間に少しの希望の光は一瞬にして消えた。
お兄ちゃんの手には剣を握っている。おそらく剣を抜き、構えたころにはもう切られていたのだろう。
(ああ…この世界はなんて残酷なんだろう。)
その後同僚が私を心配して来てくれた。すぐに人を呼んでくれたが、もう手遅れだった。




