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忘却ポスト 管理官補佐の事件簿

忘れたいと願う人が投函する、赤いポスト。承認されれば世界から記憶は消える――はずだった。管理官補佐・篠原律は、手帖に残る“消えない痕跡”を拾い集める。消印コード、宛名の空白、表札のネジ穴。そこにだけ、忘却の住所が書かれている。誰が、何を、なぜ消したのか。ひとつずつ配達し直すたび、世界は静かに形を変える。届け先は、あなたの胸の奥。

世界観ルール

忘却ポスト:国家認可の記憶削除申請窓口。赤ポストに封書投函→審査→承認で対象記憶が本人・関係者・記録から“消去”。

必ず残るもの:

(A)郵便システムの“痕跡”:消印コード、転送履歴、宛先データの空白行。

(B)物理世界の微差:アルバムの“綴じ糸のゆるみ”、表札のネジ穴の跡など。

禁止:公文書・裁判記録の大域削除/他者の人格核に関わる広域消去。

異議申立:14日以内。管理官補佐は調査と仮復元の可否を判断。

違法業者:「幽書屋(ゴーストスクライブ)」—規約外の“集合忘却”を闇で請け負う。

主要キャラクター

篠原 律(りつ):忘却管理局・郵務三課 管理官補佐。几帳面。黒革の手帖に“痕跡”を写し取る癖。過去に自分も誰かを忘れている違和感を抱える。

青井 亜麻音(あまね):臨時配達員。嗅覚と方向感覚が異常に鋭い“住所勘”。路地の風の流れで配送最短を引く天性。

神谷 利休:上席管理官。法の番人。内心では違法削除の蔓延に“制度の穴”を感じている。

幽書屋(実体不明):手帖の余白にだけ滲む“第三の消印”を残す。
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