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アッパーリミット

作者: みひる

そういう行為のあとのぼんやりした空気感とか。

素肌に触る冷たいシーツとタオルケットとか。

離れる時間を感じられて少し、悲しい。

もう夜だから帰らなきゃ。



「麦茶飲む?」



ありがとうと受け取ってペットボトルから注がれたコップを飲み干す。

ぬるい。

ぷは、と二酸化炭素を吐き出すのは可愛くない気がしておとなしめに呼吸をする。



「もっといる?」


ありがとう大丈夫、と断ると視線を感じる。

どういう顔をすればいいのかわからない、から、はじっこに逃げてた枕を戻す。

多分まだ見られてる。え、メイクとれてる?ぶすに見えてる?

なに、と聞こうとしたら離れていた体温を直に感じた。



「かわいい」

「かわいい、可愛い」

「可愛いかわいいかわいい」



それだけ繰り返すと逆効果じゃない?

嘘臭くない??

でもイヤな気にはならない、もちろん。


あなたにとって可愛く見えるのが大事だから。

そのうちおばあちゃんになってもあなたからだけは可愛いって言われたいから。

だから私のことをずっと可愛いって思っててね。


永遠はなくても。 

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