表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編集

《恋愛短編》幼なじみにお弁当!?仕方ないなぁーあたしが作ってあげるよ!みたいなお話

あたしは、市内の高校に通う女子高生。

「浅宮 (つむぎ) 」16歳。

ある日のお昼休みの時間に、窓際に集まっている三人の男子生徒達から聞こえて来た会話。


「翔平!なんだよーその弁当は………?おかず無しのThe日の丸弁当じゃねぇかー!アハハハハー」


「いやー実は………母親が急に入院してしまって………」

と、少し恥ずかしそうに答えるのは、あたしの隣の家に住んでいる幼なじみの【松田 翔平】だった。

(えっ!翔平のおばさん具合が悪いのかなぁー?)

と、心配になったあたしは、気づいたら翔平の前に立っていた。

「おばさん………具合い悪いの?」

あたしは、視線を悟られないように、横目で噂の日の丸弁当を見た。


「あっ!………真っ白だぁ!」

そのお弁当は、日の丸の赤丸である梅干さえも無い! お米だけの真っ白なお弁当だったのだ!

「梅干くらい入れたら………?」

それが、数ヶ月ぶりに話しをした幼なじみへの言葉だった。


それから、あたしは翔平のおかずを毎日作って持っていってあげた。


「紬………ありがとうな!」

と、小声で少し照れながらお礼を言う翔平だった。

「おばさんが大変なんでしょ!?」

と、おばさんの体調不良を口実にあたしは毎日翔平と接触した。


本当は、以前から昔のように何も気にする事なく翔平と話したかっただけなのかも知れない、、、

おばさんには悪いけど………いつまでも今の状態が続きます様にと願ってしまったのだった。


しかし、甘ーい日々は、そう長くは続かなかった………

翔平のおばさんは、元気に退院して、そしてまた翔平のお弁当を作り始めたのだった。


そして、あたしと翔平の距離がまた、遠くなってしまっていたある日の下校時、


「おーーい!紬ー」

とあたしを呼ぶ声がした!

振り向くと、その声の正体は、翔平だった!

「えっえっ………なに?」

と、少し戸惑い気味のあたしに翔平は一言!

「紬!一緒に帰ろ」


!!! とっさにあたしは、

「うん………」と答えた。


こうして、あたし達の赤い糸は………まだ繋がっていたのだった……………





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
翔平くんのお母さんが元気になっても、お弁当つくってあげたらよかったのに。 でもまぁ、話ができる方が嬉しいかな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ