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5/5

5.新しい髪が良い

「………はぁはぁはぁ」


荒い息づかいで巳波ちゃんは僕に抱きついている。もう僕のベットや幾つかのぬいぐるみはベトベト。洗濯しないといけないねぇ。


「シャワー、浴びようか」


「うん。そうする」


巳波ちゃんはまだ熱のこもった声で返事をしてくる。こんな声出されたらまた押し倒しちゃいたくなるけど、帰りが遅くなるのもマズいから我慢だね。

それと、巳波ちゃんは途中からおどおどせずに喋ってくれるようになった。なんでも、ずっと僕に演技するのは難しいんだって。僕の家に来るときだけ巣で話してくれるんだとさ。嬉しいこと言ってくれるよね。


「ねぇ。立川君」


「ん?何?」


2人でシャワーを浴びている最中、巳波ちゃんは何かを思い出したように話しかけてくる。


恵司(けいし)君って呼んで良い?」


「勿論良いよ。……じゃあ僕は巳波ちゃんのこと、みなみんってよぼうかな」


「あ、あだ名!?」


巳波ちゃんは驚いた顔に。あれ?みなみんは嫌だったかな?


「ダメ?」


僕がう上目遣いで聞いてみると、顔を赤くして目をそらされた。この角度は巳波ちゃん弱いっていってたんだよ。


「べ、別に良いけど、学校ではやめてね」


「分かった~」


学校では目立ちたくないって言ってたから仕方ないよね。でも、その分家ではいっぱい呼ぶことにしようか。


「み~なみん!」


「な、何?」


「ふふっ。何でもないよぉ。呼んでみただけ」


「そ、そう」


みなみん可愛い。言葉は素っ気ない感じだけど、みなみんって呼ばれて喜んでる。

と、そんな風にしながら着替えて、僕たちは家を出る。駅まで送ってあげるんだよ。僕は紳士(家に上がった女子は襲うタイプの)だからね!


「じゃあね。また明日。……朝、ちゃんと忘れずに来てね」


「う、うん。早起き頑張る……不安だけど」


「ふふっ。頑張って。もし来なかったら、学校で渡しちゃうからぁ」


「そ、それはやめて!………私、頑張る」


頑張ってくれるらしい。早起きは辛いかもしれないけど、僕はお弁当のためにもっと早起きするわけだしね。どっちも大変って事だよ!


そして次の日。


「んっ///]


「ん~。可愛い~」


朝から僕たちはお盛ん。現在は口内をなめ合ってる真っ最中。ただ、みなみんの膝の辺りには僕のお弁当がある。

どういう状況かって言えば、僕のお弁当に朝からアレをかけてしまおうっていうことになったんだよね。ピチャピチャとみなみんから溢れる液体が白いご飯を湿らせていく。


「……ふぅ」


かけ終わったみなみんは満足げな表情。良い笑顔で思わずドキッとしちゃうね。ドキッとしちゃったついでに、もうちょっと楽しもうかな。


「ねぇ。みなみん。僕の方はまだ足りないから……相手してね」


「え?あっ。……うん!」


一瞬戸惑った表情になったけど、明るい笑顔で頷いてくれた。僕はお弁当に蓋をして、みなみんをベットに押し倒す。まだまだ投稿時間には余裕があるし、2回戦くらいできるかな?


「さぁて。楽しんじゃおうかな!」


「あぁ////」


そして数十分後。完璧な時間配分で終わらせた僕たちは、シャワーを浴びて別々に家を出て行く。みなみんが一緒に登校してるところ見られるのが嫌なんだってさ。恥ずかしがり屋さんなのかと思ってたけど、それだけでも無さそうだよね。なんか事情がありそう。

……まあ、僕がそんなことを気にする必要もないかな。そこまでの関係って訳でもないしね。

そんな風にみなみんのことを考えながら、僕は電車に揺られて学校へ。授業を終わらせればお昼になって、


「いっただっきま~す」


「おう。……って、またなんか独特な匂いだな」


「昨日の匂いに似ている。調味料でも変えたのか?」


「うん。そうだよ。新しいの買ったんだぁ」


匂いに友達が不思議そうな顔をしてたけど、調味料を変えたってことでごまかせた。皆料理は分からないみたいだからね。僕は何も恐れることなくお弁当が食べられるよ。

ん~。おいしぃ。


という感じの生活が数日間続いた。でも、唐突に平穏は終わりを迎える。

なんと、


「ん?それって……」


「まさかまた弁当の上で散髪を」


友達が見つめる僕のお弁当。そこには、入れた覚えの無い物が入っていた。でも、既視感を覚えるような経験はしたことがある。

そう。そこには、


「髪入ってるじゃん」


「しかも金髪だな」


「立川の母親は金髪に染めたのか?」


金髪の髪が束になって入ってた。

なんだろうね。本当に既視感があるよね。きっと誰かが入れたんだと思うけど。

この髪を入れた子はどんな子なのかな?……まあ誰でも良いけど、まだまだ僕は楽しく過ごせそうだね。







「弁当に髪の毛が入ってたので文句を言ったら隣の女子が話しかけてきた 女子「髪の毛と爪と○液、どれが良い?」 僕「え?○液」」 【完】

この作品は一旦ここで終了です!

この作品の他にも同じような短さの作品を投稿しているので、作者のページから「長編化予備群」のシリーズを覗いて頂ければ!!

人気があった作品は長編化します。勿論この作品も……チラチラッ(ブックマークや☆をつけて頂ければ、続きが書かれるかも……



すでに

体操着の代わりに女子のパンツが入ってた ~パンツの持ち主を見つけて下さいって言われても、どうやって確認すれば良いんですか?~

を投稿済み。

また、1時間後には

やり直したい異世界帰りの勇者は昼だけ自重してる ~昼は秀才、夜は遊び人やってます~

を投稿開始する予定です!

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― 新着の感想 ―
監禁すれば面白いと思う
2025/05/30 00:42 メントスコーラ
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