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守護者となった退魔師と勇者の異世界譚  作者: 黒猫
生徒会総選拠篇
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決勝戦と2度目

決勝が行われる前、ブリーフィングルームにて作戦会議が行われていた。次の相手はフェルト姫たちなので簡単には攻略できないであろう。


「まずコウガの相手は俺がやろう。だが幻覚でフラッグの位置を幻でみせても、多分開始そうそうサラによる弓による長距離射撃があると思う。そこはリカと私がフラッグを死守しよう。コリー書記は鳥の魔物を大量に絵描き空から奇襲できるよう対処してくれ。マリアおまえはフェルト姫の足止めを……イロハはセーレの相手を……ヒナ副会長はリカと一緒に行動をお願いする。」


フラッグの位置を錯覚させるには駄目なのである。多分、コウガが情報体を直ぐ様読み取って、サラによる弓の長距離射撃が襲いかかってくる。コウガはイツキを足止めと考え行動する。もしかしたらイツキはコウガに負けることを想定しながら、動かなくてはならない。だからコリー書記の絵画かいが魔法で敵の注意を探りながら旗を奪う機会を伺ってもらう。注意するのはどんな魔法を使うかわかっていないセーレだ。彼女の行動を予想しながら動かなくてはならないため注意が必要だ。マリアはフェルト姫と戦うためなんの問題もない。そうフェルト姫陣営も思っているだろう。互いの作戦が決まり午後の最後の決戦が始まろうとしている。皆の顔つきが変わり、いざ闘技場に向かう。大観衆の中、闘技場中心に集まりフィフス学園長の挨拶が始まり、生徒会総選拠が大詰めを迎える。


《さぁ。生徒会総選拠も大詰めだよ♪正々堂々と戦って勝利を勝ち取ってね♪》

《さぁバトルフィールドはーこれだよ。》


紙がばら蒔かれサクラノ会長が一枚キャッチする。紙を開封すると『森林&高層ビル群』と書いてあった。このエリアは無人島でフィフス学園長が趣味で改築したそれはまさに摩天楼だった。


《別に遠慮しないで破壊してもいいよ♪修復能力があるから気ままにやっちゃって♪》

《さぁ転移開始!》


ヒナ副会長らとフェルト姫らが転移を開始した。クリスタルから映像が流れる。


《両陣…営森エリアビル群エリアに別れましたさぁバトル開始》


サクラノの試合開始の合図が流れた頃、イツキたちは森林エリアの中央にいた。

そして作戦開始しようとしたとき空から大量の矢が降ってきた。サラのオプションギア『雷王弓』の特殊能力『天神之一撃ライトニングノート』と呼ばれる魔力量1000を消費することで約5000もの矢を射出することができる。それを開幕そうそう使うなんて本気である。降ってくる矢が旗を目掛けて落ちてくる。イツキとリカは札をばら蒔き呪文を唱える。



古徳八寸こうとくえいすん退しりぞくにたがわず・金喰閂かんぬき 銀喰閂ぎんぬき銅喰門どうぬき白銀喰閂はくがぬき相贖あいあがないて蒼空に潜む臨尾りんびの壁門 錨咬こうがの壁門 韜鎧とがいの壁門 褓翼ほうよくの壁門……全てを封じて門を閉じよ》

茲布こう四壁門しへきもん



旗とヒナ副会長を囲む大きな呪壁を張る。大量の矢が壁に当たる。弾かれた矢が茂みに刺さる。耐えているかな呪壁に亀裂が入り始める。さらに呪文を唱え二重壁にする。最初の壁が破られる。だがそこで攻撃は終わった。イツキの合図により各地に散会していく。イツキは足に妖力を流し、空を駆けながら高層ビル群に向かっていく。しばらく滑空し、ビルの屋上にカグツチを突き刺し待っている。

コウガ・カミツグ改めコウガ・カグツチがいた。この戦いは決闘以来の対決となる。イツキに気づいたコウガはカグツチを抜き、大技を放ってきた。

これで2回目の激突となる。

カグツチの能力である炎の剣がイツキを襲う。イツキは拳に氷の呪力を流しながらコウガに突っ込んでいく。イツキの拳とコウガのカグツチがぶつかり合い、その衝撃波がビル群のガラスに伝わり砕け散る。


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