彼のいない間に
生徒会室ではヒナ副会長が最後の執務に追われていた。置物会長のサクラノ・クリムは机に置いてあるウサギの形をしたお菓子を食べているだけで他の役員は時期生徒会やら月決算やらやっていた。
「皆……やってるねぇ。」
「会長……あなたも手伝って下さいよ。大変なんですから。」
「だって私会長なんだよ偉いんだよ。すごいんだよ。」
「ない胸をはっても……。」
「ヒナよりあるからいいもん。」
「……。」orz
「副会長!」
「時期生徒会決めるなら面白いことやろうよ。」
「なんですか?それ。」
「えーとね時期生徒会をきめるに当たって、陣地を取り合う生徒会総選拠とかどお?」
「おもしろいわねそれ。」
立ち直ったヒナ副会長はサクラの案をいいねした。
「うん♪おもしろいね。それ♪」
「らフィフちゃんやっほー!」
「やっほー♪予算は確保してあるから明日に学園全体に通知したのち1週間後にやろうよ。」
「いきなりですね……。」
「ヒナちゃんはまだ2年生だから来年も出るんだよね。」
「えぇ。」
「候補は決まってるの?」
「だいたいは……」
「なら…暇そうな彼なんてどう?」
「彼は生徒ではないのですが……。」
「いいのいいの♪学園長権限でやってあげるから。」
「そうですか。わかりました。彼に報告します。」
「いいよ。それはそれで面白いし♪」
イツキが知らない間に勝手に生徒会への候補とされた。イツキが依頼で遠くまで行っていたので、知ったのはイベントが始まる1日前だった。
ブチギレたイツキは学園長を殴りに行ったが、どこにもいなかった。