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灼熱の炎鬼

「イリヤの魔力が消えた…。」

「なんだと。助けに……。」

「戯け!」

「なぜだ!ダチなら助けにいくのが!?」

「何のためにイリヤは、命を張って奴の動きを止めていると思っているのか!」


フレイが助けに行こうと走り出そうとした時、イツキに停められた。それに対しフレイが次の言葉を言おうとしたとき詰まらせた。イツキは怒りを抑えて拳を握っていたからだ。


「すまん……」

「イリヤなら…大丈夫だ。」

「そうだな。」


そして走り出した。門が見えて扉を潜るとそこは廃街だった。先ほどまで栄えていた街並みが朽ちていた。前には【夜桜】マスタークリス・ハイトがいた。前世の鬼人『リエラ』という。


「これが人間たちが攻めてきたあとの街だ。忘れてはならないやつらの行いを……」

「お前らは先に行け……ここはおれが食い止める!」


フレイは燃えている拳を打ち付けて、リエラの動きを止めるために回りに炎の柱で拘束する。


「すまん。」

「これが終わったらなんかオゴレヨ。」

「死ぬなよ。」

「おう!お前らもな。」


イツキたちは門を潜っていった。フレイは門に炎の結界を放出し柱を解除した。リエラは退屈そうに待っていたのだ。


「別れの挨拶はすんだのか。」

「別れじゃねぇよ。さぁ燃えてきたぜ!姉だろうが…ここは俺の独壇場ケンカだぁ!」


拳を合わせリエラに向ける。リエラは笑いながら炎の翼を造り空へと上がる。


《獄炎魔法》……【業火の剣】

《炎王魔法》…【炎王の灼熱拳】


リエラは炎の剣を無数に造り、フレイに射出する。フレイは冷静に対処する。


《炎王魔法》……【炎王の拳翼わんよく


無数の剣を拳で翼を造り回転しながら剣を弾いていく。


「かかってこいよ。」

「この餓鬼がぁ!」


二人は王殺奥義でぶつかり合う。

某龍玉の如く高速で移動しながら殴り合いをしているが若干フレイが押されているが持ち前のタフさがリアラを捕らえ始める。


【炎王の燃牙さいが

【炎王の炎障壁】


腹に数発ぶち込んで吹き飛ばすが効いてはいなかった。長丁場になりそうだ。

フレイは血を流しながら笑っていた。戦闘狂ではないがこんな楽しい戦いは初めてであり、姉を変えられるかもしれないという感情が彼を動かしていた。


《炎王魔法】…【灼熱砲】

《炎王魔法】…【炎王の咆哮】


2人の攻撃がぶつかり蒸発する。煙が上がる中、その中からリエラが出てきてフレイの鳩尾に殴りつけて、吹き飛ばした。いくつもの瓦礫を巻き込みながら遠くまで飛ばされる。フレイは両手で炎を噴射して態勢を整えようとした時、目の前にリエラが迫ってきて顔を掴まれた。そのまま、地面を引き摺るように投げていく。リエラは地に着くとフレイはまだやる気だった。血まみれの身体を起こして大量の炎を放出する。


「終わりか?」

「これからだろ!燃えてくるのは!!」


炎の拳を打ち付けて、血を拭い構えるフレイ。諦めの悪い彼は何度でも挑み続ける。


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