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学園の最強生徒

学園中が混乱に陥り学園長までもが駆り出された。学園長は希少属性である亜空間魔法を使い、敵の魔法を無傷で弾いていく。空間を圧縮したエネルギーを放出し、学園の一角を吹き飛ばしていく。


その一方で…


「ぁあ…うるせぇな。」


学園の屋上で昼寝をして授業をサボっている3年生がいた。爆音で昼寝を邪魔されて起こされてしまったのだ。起き上がり周りを見ると煙が上がり叫び声が聞こえていた。


「なんだよ知らねぇ間に、面白いことになってんじゃあねぇか…おろ?」


中庭を見てみると教われている生徒に魔法を向けているローブ集団がいた。ニヤリと笑ったその生徒は屋上から飛び降りて1人のローブ野郎の頭を踏み潰した。


「なぁ楽しそうだな?俺も混ぜろよ。」


この状況に唖然と絶句していたローブ集団が、正気を取り戻し、その生徒に向けて魔法を準備し始める。


「遅せぇよ。」


一瞬のことだった。その生徒は動かずローブ集団の1人の顔を掴み地面へと押しつけ、数秒間で制圧してしまった。


「ラルドくん!」

「怪我ないか?」

「お陰さまで…。」

「この状況説明できるか?」

「知らなかったの?あぁ昼寝ね……それは」


女子生徒の話を聞いてラルドは口角を緩めた。暇潰しにはちょうどいいと。

ラルド・エルティーナ

学園主席にて最強の存在だ。だが素行に問題あり。


「さぁて行くかな。」


《弾道魔法》

追尾変化オーティム


両手を広げると魔力を圧縮した球体を形成し、それを銃の弾のように空に向かって放たれた。花火のように撃ち上がり球体がバラバラに広がり敵ローブを倒していく。

ラルドは次々に球体を発射し敵を粉砕していく。


「なんだ貴様は!虫魔法……」

「邪魔……。」


旋風せんぷう千牙せんが

ー起動ー


サイエンス作品の刀型術式ブレードを抜き、喋り掛けたローブを斬り伏せる。

そして中庭及び校庭の制圧は完了した。ラルドは警戒をしながら昼寝を始めた。

サイエンス作品はまだ市場には出回っておらずギルドの一握りの限られた人物のみ渡された武器である。まだサイエンスが現れてから1ヶ月で使いこなせるものは天才であった。ベルド支部長でさえ扱いに困っていている。熟練の魔導師も困らせる代物だ。


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