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さぁ初戦闘だ。楽しむか。

残りの生徒たちも召喚を終え、使い魔との交流時間が設けられた。本来なら契約主から魔力を供給してもらって具現化するが、ここではアリーナから供給してもらえる。

俺の場合、魔力ではなく妖力を代用しているため、イロハの魔力を必要としないので常時一緒にいることにした。

人波から離れたところでリリィとその使い魔であるサキュバスの四人(?)で話す。


「マスター、特技ってあるか?」

近距離戦インファイト。魔法は苦手。あとイロハでいい。」

「イロハ、イメージが大事っていつも言ってるよね。」

「大丈夫ですよ、マスター。彼がフォロー出来るでしょうから。」


この世界の魔法は使用時のイメージが大きく左右する。イメージが出来ないと威力と精度が低下する。つまり妄想が強いほど強くなるってこと。


「でもイロハって桁外れの魔力を持ってるよな?」

「これを桁外れとか言わない。抑えているだけ…」

「やぁ、ツムギさん」

「………何の用?」


神継光河かみつぐこうが………俺と同じ天音流剣術を会得している唐変木。人の話を聞かない。都合のいい話だけ聞き取る嫌いな奴だ。勇者召喚に俺たちを巻き込むやつだ。

イロハの声も非常に面倒臭そうにしている。だが、そんなことに気付かないクズは続ける。


「あのさ…ツムギさんの使い魔を見せてくれないかな?実は逆光で見えなかったからさ」

「………」≪だってさ≫

「(はぁしょうがない。)なんだ?光河。」

「え?なんでイツキがいるの?」、

「お前にに教える義理は無い。消え失せろ。」

「そ、そんなこと言わずに…。」

「じゃ、お帰り願うよ~」


ぽーい


イロハはピシャリと断ると、コウガは落ち込んだのでリリィがハーレムメンバーのところに放り投げた。無駄に凄いな。

しばらく談笑していると金髪の肥えた豚の坊ちゃんが近寄ってきた。


「おい、鬼人!僕と決闘しろ!」


同じ経験があるので大盛り上がりしていたところでそんな言葉が飛んできた。誰よ、人が盛り上がってる時に……

そう思って声がした方を見ると、私が召喚された時に大笑いしやがった貴族がいた。

よくよく見たら〇フォイじゃん!異世界にはやっぱりいるんだねぇ……なんか感激。でもさ、盛り上がってるところに水を差されたから俺もイロハも不機嫌なのよね……


「何?」

「うわ…イロハ、目茶苦茶不機嫌だ……」

「鬼人!この僕、サイク・ブータンと決闘しろ」

「……!」クスッ


そしてイロハは名前を覚えていないためにそれに笑った。

サイク・ブータン→臭い豚なるほど笑うな。

顔を真っ赤にして怒鳴った。


「よくも僕をバカにしたな……!後悔させてやるっ!!」


瞬く間に結界【魔導遊戯】が展開された。【魔導遊戯】は俗に言う【不死結界】と同じで致命傷を負っても死なず、解除されたときには完治する。

また、範囲内に対象以外の者がいれば、自動的に結界の外に出される。ここのアリーナ闘技場も兼ねているため、他の生徒は観客席に移動しており、私たちは舞台上に移動させられている。


「いでよ、黒騎士ブラックナイツ!!」


グオォォォッ!!!!


豚野郎の前に召喚されたのは体全体が黒い鱗に覆われ、馬に乗っている。


「じゃ、あれをイツキに任せる。」

「了解。」


戦闘準備が整った。


《あー、これより、イロハ・ツムギとサイク・ブータンの決闘を始める。勝者には敗者に対して一回だけ絶対命令権を与える。まったく…面倒事起こしやがって……では、始めっ!!》


おーい、先生。愚痴が混ざってますよ~

なんて思っていたら火蓋が切られた。ギャラリーが歓声を上げ、黒騎士も剣を構えて威嚇してくる。

黒騎士が相手かぁ……どうしよう。どれで倒そうか……あれにするか

と思ったとき黒騎士が放ったであろう何発もの闇球ダークボールが俺に降り注いだ。


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