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スイカ頭を破壊せよ

リカは千変万化の棺からスイカを取りだした。武器の使い方とはあんな感じだったかな。


「イツキと一緒に遊びたいというユナのために!!これより!!夏の醍醐味でもあるスイカ割りを行いたいと思います!!」


『わぁー♪』パチパチパチパチ♪


「「「ってちょっと待てぇぇぇい!!」」」


笑顔でそう言うリカに他の皆がそう拍手を送るなか、フレイ(弄られキャラ)とマリア、そして、コウガの友人で主人公SIDEの弄られキャラでもある風の貴族、アレル・フューレン君の三人がリカにそうツッコミを入れる。

何気にフューレンはこれが初登場だ。

因みに三人とも、砂に埋められて、頭だけが出ています


「 おや?なんかスイカ達が喚いていますねぇ・・・」ゲシッ!!

「がはっ!?」


マリア達からのツッコミに対し、リカはそう言いながら、フューレンだけを軽く蹴る。

っていうか。初登場がスイカ割りのスイカ代わりでしかも蹴られるとは。


「いや、黒木場!!おまえが今、蹴ったのは普通に人だからな!?っていうかなんで俺達がスイカ代わりなんだよ!?普通にスイカを用意すればいいじゃんか!!」

「しかも埋められる前に後ろ手になんか手錠みたいなもん着けられたんだけど!?」

フューレンを蹴ったリカに対し、マリアとフレイ(弄られキャラ)がそう言う。

因みにフレイ(弄られキャラ)が言う手錠を三人に着けたのはイロハです。

弄られキャラのフレイとフューレンは楽に着けられ、マリアは寸前で気付かれ、躱されそうになりましたが、なんとか着けられました。


「あ。それ、私が姉様にお願いして用意してもらった魔力封じの枷です。」


自分達に着けられた手錠についてそう言うマリア達に対し、フェルト姫が笑顔でそう言う。フェルト姫なにげに鬼畜だな。


「「魔力封じ!?」」

「どうりで“転移”で逃げられないと思った!!」


まぁ、魔力封じ系のアイテムは基本魔力そのものを押さえ込むからね。


「因みになんで君達をスイカ代わりにするのかって言うとねwwwそれは君達だからさぁ☆」

「教祖様かよ…。」

「「「ってか答えになってねぇよ!!なんだその理不尽な理由!!」」」

「っていうかフェルト姫?なんか嬉々としているけどあなた、マリアのことが好きではないのかね?」ヒソヒソ


笑顔でそう言うリカにマリア達がそうツッコミを入れるなか、俺はフェルト姫にひそひそ声でそう尋ねる。

だって自分の好きな人が弄られキャラ達と同じ扱いを受けているんだよ?

普通は何かしら言うと思うんだけど・・・


「確かにマリア様のことは一目見たときから好きではあります。ですが・・・ああやって慌てふためくマリア様を見るのもまたかいか、好きなのでございます・・・」ニッコリ

「・・・」


・・・今・・・快感って言いかけたよな?え?なに、今、なんかゾッとするものを感じたんですけど!?今、一瞬だけフェルト姫の手元にない筈の魔武器の鞭が見えた気がする!?


「?イツキ様?何か?」

「いやなんでもない。」


今、フェルト姫の知られざる一面を見た気がします。

そして、フェルト姫は絶対にビッチではないなと確信する。

もうフェルト姫に逆らおうとは思いませんでした。

ちなみにあの生け贄召喚の時に救ったのは俺だと直ぐにバレたが何故だろうか。


「それじゃあ、まずはオレからだ♪」スチャッ!!


リカは目隠しをしながらそう言って、自分の魔武器である棺桶を取り出してハリセンにし構える。


「「「ホッ・・・」」」


リカが取り出したハリセン状のを見て、マリア達は心なしかホッと息を吐く。

そういえば三人とも、リカの千変万化の能力について知らないんだよなぁ・・・


「右!!右よ!!」

「違います!!リカ!!後ろ後ろ!!」

「前!!前!!」

「・・・真上・・・」

「リカさん!!是非!!マリア様の真上をお願いします!!」


目隠しをしたリカに対し、リリィ達は好き勝手にそう言う。

っていうかフェルト姫。それ、遠回しにマリアを仕留めろって言ってるよね?


「気のせいでございますよ。イツキ様。」

「なにげなく心を読まないでくれ。フェルト姫…。」

「そこだ!!」


そんななか、リカは勢い良くハリセンを振り下ろす。


ズガァァァンッ!!


「「「ぎゃあぁぁあああぁああぁぁぁあぁあぁぁぁっ!!?」」」


ハリセンはマリアのちょうど目の前に振り下ろされ、ちょっとクレーターを作る。

・・・“破壊属性”の魔力でも付与してたな?・・・


(イェース♪“破壊属性”をちょこっとだけ付与して殺りましたwww)

さいですか。


「ちょっ!?黒木場!!おまえ、俺らを殺す気か!?」

「ちぇっ。外したか。」

「残念がるなよ!!おい!!」

「じゃあ、次は俺が・・・」


リカとマリアがそう言い合うなか、俺はそう言ってマリアン達の前に出る。


「なぁ。い…イツキ。俺達って友達だよな?」

「俺とは親友だよな?」

「俺とは……って俺は特に関係がなかったぁぁぁ!!」


確かにアレルとは特に関係はなかったね。


「まあ安心したまえ三人とも。」ニッコリ

「「「じゃあ、手加減して」」」

「全力全壊で殺ってあげるからな。」


「「「助けてくれぇぇぇっ殺される!!!」」」

「おっと・・・」


慌てふためくマリア達を余所に、俺は100トンと白い文字で書かれた破滅印が描かれている黒い巨大ハンマーを構える。


「ってちょっと待てぇぇぇい!!」

「ちょっ!?イツキ!!100トンっておまえ、それ・・・」

「そんなもんで殴られたら分解されて死んじまうじゃねぇか!!っていうかおまえ、それ、どっから出した!?」

「それでは三人とも。もうこの世に未練はないかね?www」


「「「未練はむしろ有り過ぎる!!」」」

「それでは行くぞ。お前達の気力は充分か?~~“ギガ~ンド~」


俺はそう言いながら、巨大ハンマーを振り上げ、


「「「いやあぁぁあああぁああぁぁぁあぁああぁぁぁあっ!!?」」」

「バウンド”!!」


思い切り振り下ろした。

パァァァンッ!!


と同時に振り下ろした巨大ハンマーがまるでフウセンのように破裂する。

っていうか幻術で見せた幻だ。

ただ幻術で見せた巨大ハンマーを振り下ろしただけです。あと音の術式を発動させ、破裂音を再現した。


「「「・・・」」」チーン


「あ。死んだ・・・」チョンチョン


破裂音と同時に気絶したマリア達を見て、リカがそう言いながら木の枝に形状変化させた千変万化でチョンチョンとマリアの頬を突いている。


「人間とは極限状態にまでなると、どんなに鍛えても幻術は見破れんさ・・・。」

「甘いですよ。イツキ様。そこは幻術ではなくてモノホンのハンマーで殴らないと・・・」

「・・・フェルト姫。あなたは私に殺人犯になれというのか?」


フェルト姫は笑っているものの目は獲物を刈る眼をしていた。


「大丈夫ですよ。アレルとフレイ君は弄られキャラなので、その程度では死なないでしょうし。マリア様も勇者に巻き込まれた人ですから大丈夫です。むしろその程度で何かあったら困ります。もし、その程度で何かあったら・・・フフフ・・・」

「・・・」


・・・怖っ!?え!?今、フェルト姫の後ろに何か黒いオーラが見えたんだが!?


「え、え~と、フェルト姫?」

「何ですか?イツキ様?」

「い、一応聞いておくが、何かあったらどうされるおつもりで?」


フェルト姫に対し、ちょっとした恐怖を感じながらも、俺は恐る恐るフェルト姫に尋ねる。


「そりゃあ、勿論、マリア様は一応巻き込まれた勇者様なのですから、強くあってもらわなくてはなりません。ですから、もし、何かあった時は今までより厳しくごう、指導するだけでございます。」ニッコリ


「・・・」


・・・今、拷問って言いかけなかった?拷問って言いかけたよねぇ!?しかも今までって!?え!?なに、マリアは今までフェルト姫に密かに拷問されてんの!?


「ね、ねぇ。マリアってフェルト姫に調教されてんの?」


リカも同じことを思ったのか、偶々近くにいた雷の貴族のご令嬢にそう尋ねる。


「拷問だがよくわからないけど、マリア君はフェルトに魔法の練習をよく診てもらっていてぇ、それが結構キツいって話は聞いたよぉ~まぁ、フェルト姫の他にあの帝にも診てもらっているみたいだけどぉ~」


対する雷のご令嬢はマイペースな口調でそう答えた

ここで一応雷の貴族のご令嬢の容姿について説明をするとまず髪の色は緑色。で髪型はショートカットでなんかおっとりとした印象を受ける

因みに雷のご令嬢の名前はサラ・ライトニングだそうです。はい。


「因みに結構キツいって具体的にはどんな感じなんだ?」

「う~ん。私は別に練習風景とかを見た訳じゃないけどぉ~私達と会う時はぁ~魂がぁ~抜けかかっている時があったなぁ~」


リカからの問いに対し、サラさんはマイペースな口調を崩さずにそう答える。

っていうか魂が抜けかかるって!?え!?なに!?フェルト姫指導の魔法の練習(拷問)はそんなにキツいものなの!?


・・・もうフェルト姫はビッチでもドSでもない。鬼畜女王様というわけか。


「鬼畜女王ではありません。全てはマリア様に対する愛の鞭です。」

「そうか。っていうかさりげなく心を読まないでくれたまえ。フェルト姫。」


「しかし、先程の幻術ごときで気絶してしまうとはマリア様もまだまだですね・・・これは後でより厳しく練習させませんと・・・フフフ・・・」


「・・・」


・・・どうやら俺はまだの死刑執行書に判を押してしまったらしい・・・

とりあえず謝っておく黒須真理亜。長い付き合いだが強く生きてくれ。


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