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到着と挨拶

次の日の朝、学生寮前・・・

いつも通りイロハを起こし、ユナを着替えさせ、朝食を取る。荷物をまとめて玄関を出る。階段を降りて大広間に着くとコウガとフェルト姫以外の人たちが集まっていた。朝の挨拶が済むとイツキの横で隠れているユナを見た。


「ねぇ。イツキ。その金髪の女の子は誰ですか?」

「リカその・・・マント何?」


イツキを見ながら、イリヤが話しかけてきた。それを説明しようとしたが、シェリカの言葉に驚いた。

リカの服装は反乱組織の羽織をしていた。

リカよ尾獣でも取りに行くのか?


「気にすんなこれは普段着だ。」


それまじか……普段目立つ格好で出歩いていることだな

リカに呆れつつも平常心を保つ。


「義妹のユナだ。」

「ゆ、ユナですよろしくです。」

「かわいい。」


俺達がそんな話をしていると、


「お。皆いるな。」


コウガが姫たちを連れて、そう言ってくる。


近くにはフェルト姫やリリィ、フレイ以外の大貴族もいる。


「コウガ。思ってたより大人数なんだが、本当に大丈夫か?」


俺、マリア、リカ、イロハ、フェルト姫、ユニ、フレイ、イリヤ、リリィ、シェリカ、フレイ以外の大貴族のという大人数だということについて、マリアはそうシンに確認する。


「大丈夫だろ。な?フェルト嬢。」

「はい。これを使えば、プライベートビーチへひとっ飛びです。」


コウガの言葉にフェルト姫はそう答えながら、懐から一枚の紙を取り出した。


「?フェルト姫。これは?」

「これはお父様から渡された移動用の転移魔法陣で、一緒に行く人達の人数に応じて、私が魔力を流すことでプライベートビーチに一緒に転移させることができます。私自身の魔力量ではギリギリではありますが、ここにいる全員を転移させることは可能です。」


ほぅ・・・それはまた便利な・・・

よくその札を確認すると魔術刻印が複雑で正確に飛ばされるかもよく分からない。


「フェルト姫……その前にそれかしてもらえるか?」

「?はい」


フェルト姫から魔方陣を受けとると、瞬時に術式を書き換えた。まずは魔力を少量に設定し、移動場所を安全地帯に……よし


「すまんどうぞ。」

「では参ります・・・ハッ!!」


フェルト姫がそう言って魔力を流した瞬間、

パァァァ


俺達全員が入る程、巨大な転移魔法陣が展開され、

フッ


眩しい光と共に、俺達は王族のプライベートビーチへ転移した。

目を開けると、そこは大きな海原が広がっていた。まさに絶景と言える光景だ。


「広ぉ~~~い♪」

「おぉ♪これはこれはwww」

「なかなかだな・・・うん・・・」

「すごいですね……あの複雑な式を改変するなんて……魔力もまだのこっているなんて……。」


フェルト姫の転移魔法陣で移動した後、目の前に広がるプライベートビーチを見て、ユニ、リカ、俺、フェルト姫の四人は思わずそう声を漏らす。

それについては妖力で、あの王様が7人いる《改変の能力》を再現にしたにすぎない。

目の前には綺麗な白い砂浜と濁りのない青い海が広がっていた。


「では。あちらに別荘がありますので、先に荷物を置いてから海に入りましょうか。」


そう言うフェルト姫の案内の元、俺達は別荘の方へ向かった。まる。

フェルト姫の案内の元、着いた王族の別荘は思っていたよりは小さく(まぁ、それでも一般家庭からしたら、大きい方だが)、木造式だった。


「へぇ・・・木造式なのか・・・」

「はい。父が…いえ国王がこっちの方が落ち着くそうで。」


思わず口に出していた僕の言葉に対し、フェルト姫がそう丁寧に説明してくれた。


なるほど。王様。なかなか良い趣味をしている。

ガチャッ!!


「お待ちしておりました。姫さま。そして、そのご友人の皆様。」


王様の別荘の趣味に対し、俺がそう思っているなか、別荘の中からいかにも執事って感じの人が出てきた


「お久しぶりです。アル。」

「はい。姫さまもしばらく見ない内に立派になられまして・・・」


フェルト姫と別荘から出てきた執事のような人、アルさんは親しげな感じでそう話している。


「あ。ご紹介しますね。この人はアル・ヒルベスタと言って、王族に長年仕えてくれている執事です。」


「はじめまして。『イース王国』王族に仕える元執事長を務めております。アル・ヒルベスタと申します。今は隠居してこの別荘の管理を任されています。」


アルさんがそう自己紹介をしながら頭を下げるのに対し、俺達も丁寧に頭を下げる。

俺達とアルさんが互いに頭を下げていると、


「フェ~ル~ト♪」


別荘の奥の方からフェルト姫に似た金髪の女性が手を振りながらフェルト姫の方へ駆けてきた。


「お、お姉ちゃん?」


そんなフェルト姫をその身で激しく抱き締めながら、フェルト姫に優しい笑顔でそう言う。


「お、お姉ちゃんく、苦しい……くるなら言ってよ。」


フェルト姫の言葉に我を取り戻し、フェルト姫を離した。


「いやな?騎士団の休暇がやっと取れたのでな……フェルトに会いたくて2日前からここにいるぞ。」


どれだけ会いたかったんだこの人……


「エルザさま……嬉しいのはわかりますが自重してください。」

「すまぬ。」

「あ。一応ご紹介しますね。この子は私の姉のエルザです。」

「王族護衛騎士団団長で《雷皇》のエルザ・ブレイブ・アルカディアだ。知っている者もいると思うが、よろしくな。」

「お話の最中、失礼致します。こちらはご用意させて頂いたお部屋の鍵でございます。」


俺がそう思っているなか、アルさんがそう言いながら、部屋の鍵を渡してきた。


「では。部屋に荷物を置いてから、水着に着替えて海といきましょうか。」


そのフェルト姫の言葉により、僕達は荷物を置きに部屋に向かった。


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