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守護者との契約

「…可笑しいよ……死んで当たり前なんて……」


愚者が顔を俯かせてぶつぶつ言っているが無視。どうでもいい。早く使い魔召喚したい。


「じゃあ番号順に召喚していくぞ。一番」

「はい!」


番号順に使い魔召喚がされていく。ケルベルロスだったりグリォンだったり様々な魔物が召喚されていく。


「次、カミツグ!」

「はい!」


愚者が呼ばれ、召喚する。あ、倒れた。確か……逆召喚だっけ?流石勇者。逆召喚ってことはかなり上位の使い魔だったような。


「出来ました、五体の属性天使です!」


いつの間にか還ってきたらしく、先生に報告していた。天使って上位種よね…勇者だから当然か……

冷めた目で愚者を見ていると一人の黒髪の男が話し掛けてきた。


「アイツは努力知らずだからな。お前からしたらムカつくよな。」

「クロス君。」


彼は黒須真理亜。女のような名前だけど男……愚者と一緒にやって来た。あともう1人いたと聞いたけどいなかったらしい。本人曰く脇役だとか。でも実力は勇者の愚者よりも上と言う。愚者あれって本当に勇者なの?


「まぁ、あれでも勇者だからそう言ってやるな。」

「心読まないでくれる?」


クロス君とそんな話をしているうちに私の番が来た。召喚陣に近付いていくと周りからヒソヒソ話が聞こえる。どれも陰口ばかり……面倒……


「頑張ってね~イロハ」

「うん」


でもリリィ、使い魔召喚で何を頑張るの?

そんなこんなで召喚陣の前に立つ。愚者が何か言ってたけど知らない。彼、名前なんだっけ?まぁいいや、後で何か言ってきたらうるさいって言おう。

用意されているナイフで指を少し切って血を魔法陣に落としながら魔力を流す。すると魔法陣が見たことのない紫色のオーラが溢れだした。

魔法陣から強烈な光が放たれ、思わず目を瞑る。

どのくらい経ったのか、強烈な光を感じなくなったのでそっと目を開ける。


「初めましてだな。問う。汝が私のマスターか?」


そこにいたのは銀色の髪に赤い目をした男が立っていた。


~イツキside~


あ、視点が帰ってきたようだ。どうも、召喚されてきたイツキ・アマネ改めイツキ・イーステリアだ。この世界の守護者として生まれ変わった、らどういうわけか、目の前の女の子だけじゃなく、周りの人たちも目を瞑ってるんだけど…何故に?


「問う。貴女が、契約者か?」


俺の声に反応して女の子が目を開ける。でも、予想外だったのか、驚いたように目を見張った。自分が召喚したのが人間だからかな?

ところでさ…反応してくれないか?


「再度聞く。汝が俺「ギャハハハハッ!!」の…契約者か…?」


再確認しようとしたところで下品な笑い声を被せられた。なんだあいつは…殺したろか?


「見ろよっ!落ちこぼれが人間を召喚したぞ!やっぱり落ちこぼれは落ちこぼれだな!!」


ポーチを顕現し中から呪符を取り出して破る。呪符から炎が現れ、それを先程バカにしてきたヤツに向かって撃った。もちろん当たったら確実に死ぬから。ギリッギリで当たらないコースで撃ってやる。


ドゴンッ!!


「……………」


ヤツの後ろの地面が抉れた。ヤツの顔も血の気が引いてる。


「き、貴様っ!庶民のくせに貴族である僕に攻撃するとはどういうつもりだ!」

「黙れ。外見でしか判断出来きぬ…愚か者め」


元の世界で色々な小説を読んだけどさ、やっぱり貴族って傲慢だね……


「…私の名前はイロハ・ツムギ。私と使い魔契約してくれる?」

「イロハね。もちろんだ。れ


そっとイロハに近寄り、指をイロハの額に翳す。


『我、イツキ・イーステリアは、イロハ・ツムギを主として共に生き、共に戦い、主の剣となり盾となることを誓う。この身が朽ち消えるその時まで、主に尽くそう』」


お互いの右手甲に契約紋が刻まれる。形は騎士が誓う印のマークが象られていた。


「これは?」

「契約紋。俺との

「…なんなのこれ?」

「それは………『永遠の誓い』というマークだ。」


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