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守護者となった退魔師と勇者の異世界譚  作者: 黒猫
異世界からの訪問者
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問題児の武器と仲間

放課後となり、俺とリカの二人は今、『イース魔術学園』の第二闘技場にいる。


理由はリカの魔武器の生成と使い魔召喚のためだ。

因みにイロハ達には何が起こるかわからないので、先に寮の方へ帰ってもらっています。はい。


「まぁ、いいか。ほい。」ヒュッ!!

「ん。」パシッ!!


とりあえず俺はクロト教諭から手渡されていた魔石をリカに投げ渡す。


「おぉ♪これがテンプレでありがちな魔石かぁ~~~(スリスリ)で?純度とかは大丈夫なのか?」


目をキラキラさせながら魔石を撫でた後、リカは魔石の純度について尋ねる。


「あぁ~~~魔石の純度はあまり期待しない方が良いぞ。なにせクロト教諭曰く『適当に火山から拾ってきた。』ってやつだから。」

「それって魔石として大丈夫なのか?……まぁいいか……とりあえず念のために創造属性”……“能力創造”、“錬金術”……で純度を100%にしてっと♪」


バリバリッ!!


「おまえ、こっちに来てから短期間で魔法、マスターし過ぎじゃね?」

リカ「まぁ、そこら辺はオタのオレの妄想イメージ力と才能センスの賜物ってことで。」


さいですか。

っていうかリカってオタだったのか・・・まぁ、わからなくもないが、昔は俺も少しオタクだったけど・・・

因みに“錬金術”の代償は魔力を代償にしているみたい。


「それではさっそくこの魔石に魔力を・・・込める込める込める込める込める込める込める込めるゥ!!」


リカはそう言いながら、まるで螺○丸修得第一段階の修行の時のナ○トのようになり、魔石に魔力を込める。


ピッカー!!


するとなんか変なフレーズを上げながら、リカの手にあった魔石が光り輝く。


「目が!!目がぁぁぁ!!」

「残念だったな。ム○カ。ここは天空でもなければ、城でもないのだよ。」


無論、俺は闇の呪符で光を抑えている。

そうしている間にリカの手の中にある光は徐々に収まっていく・・

光が完全に収まった後、リカの横に魔武器が現れた。


「いや……何故に制服なんだ?」

「ウハッ!……めっちゃオレ好みの魔武器!」


そう。リカの魔武器は手袋だった。

しかも毛糸っていう。


「一応聞くけど、名前は?」

「うーん・・・そうだなぁ・・・じゃあ、千変万化せんへんばんかってことで……」


パァァァ


リカがそう名付けた瞬間、リカの手袋が淡い光を放ち始めた。


「ほぅほぅこれはなかなか……素晴らしい能力なことでwww」


どうやら手袋が淡い光を放つと同時に、リカは能力を理解したらしい。


「リカ。結局その手袋はどういった能力を持っているんだ?」

「うーんとな……能力服の作成と糸を供物にして、別次元の人間を呼び寄せる。階層精製ダンジョンツクロウ……無限の魔力の付与と通常攻撃に対する無敵化、形状変化、概念破壊だ。」


能力が多過ぎっていうか死者蘇生だよね

っていうか戦争でも起こす気か?


「あと、最後の3つの能力は具体的にどういう能力なんだ?」

「うーんとな・・形状変化はアニメとか見たのもの武器に変化できるってわけ……あとあらゆる概念を破壊して作り直すにダンジョン作って鍛えろっていう能力だ。」

「・・・なに?そのチート魔武器?」


マジでおまえ、優遇され過ぎじゃね?


「うん。多分オレ、こっちの方での運を使い果たしたと思う。それについては気を付けないとダメだな」

「いやいや。こんな所で大事な運を使い果たすなよ。あと、勝手に人の心を読むな。」

「さてと、それじゃあ、次は使い魔召喚といくか。」


闘技場にある使い魔召喚用の魔法陣を見ながらそう言う。あまりにも雑の魔方陣だったのでリカが嬉しそうに書き直していた。


「ほーい。っとその前に持ち運びやすいように・・・」


リカはそう言いながら、手袋からイヤリングに形状変化させて、左耳に着ける。


「ところでさぁ・・・オレがこっちに来る前にやった使い魔召喚の時は誰か、禁忌召喚やったりした?」

「いや。残念ながらいないみたいだぞ。」

「えぇ~~~いないのかよぉ~~~」(´・ω・`)


そんな残念がるなよ。いない方が逆にいいだろうに。


まぁ、いいか・・・使い魔召喚ってどうやればいいんだ?」

「あの魔法陣の中に入って、自分だけの詠唱をして魔力を流せばいいんだ。因みにそれ以外で他者の魔力や血なんかを流したら禁忌召喚になるんだが・・・絶対するなよ?」

「わかってるよ。それぐらい。いくらお決まりイベントとはいえ、自分を犠牲にしたくない。」


俺の言葉にリカはそう言いながら魔法陣に入り、詠唱を始めた。

さて、果たしてどうなるかね?


《鋼と金剛…金と銀の契約の社。 来るべき我が魂。

  崩れ去る大塔

  四方の門封じ

   冠より出で

    国に至る道をひらけ……

  満たせ。みたせ。

  繰り返すことに満たされろ。

  ただ、満たされる刻を破却する


 ――――告ーー。

  汝の身は我が剣に、我が命運は汝の盾に。

  混沌の寄るべに従い、この理外に従うならば応えよ


  汝の言霊を纏う七魔天

  イニシエより来たれ、秤よ―――!》



ちょっとまて……何を召喚するつもりだ。そう思ったがリカはそこから消えた。


「なんで魔王城にいるんだ?」


逆召喚されると、空は真っ暗で前には大きな門が建っていた。それとなく扉を開けて中に入る。突如、壁が爆発した。


「けほけほ……なんだ?」


リカは空いた穴を覗くと、7人が争っていた食事をしながら


『この糞ボス!!なに攻撃してんだぁ!!』

『るせぇ黙れカスロン毛……』

『まぁまぁ落ち着いてアーロン隊長』

『黙れぇ!俺はこいつに話してだぁ』

『んまぁ勝手だわ』

『先輩……どうにかしてくださいよ?僕も巻き込まれるじゃないですかぁ?』

『だる……まぁあれでいいんじゃない?面白そうだし』

『だから駄天使って言われるんですよ』

『誰が駄天使だ!クソガエル!』

『いでぇ……何すんですか?痛いじゃないですかぁ……』

『おめぇにはそれがお似合いだ』

『こんなもの』

『折んじゃねぇよ』

『いいじゃないですかぁ減るわけでもないしぃ』

『話聞いていたかテメェラ!』


カオス


『でぇだ?そこにいるやつ!出てこいや』


白髪の奴がオレを睨みながら剣を構え、此方を見てきた。


『てめぇは誰だ?なんでこんなところにいる?ゲロっちまえよ!』

「使い魔召還できたんだが……」

『誰が使い魔になるかぁぁぁあ!』

『落ち着いて?私たちを呼べることは、凄いんじゃない?私はジェラス、色欲を司ってるわ?』


ジェラスは律儀に紹介してきた。


『私はレヴィ……嫉妬を司ってる』

『俺はベルフェゴール……怠惰を司ってる』

『僕はですね……フラスって言います。強欲を司っています。よろ』

『僕はねベルベット…………暴食を司ってるよ』

『ォォォォイ!なに紹介してんだぁ!』

『るせぇ!かっ消えろ!!』


頭が怒りだし、叫んだやつに向けて手から出した炎で攻撃した。

ドゴーン!!!!

すれすれでよけると壁が吹き飛んだ。


『ちっ!俺はアーロン……傲慢を司ってるこっちが憤怒のサタンだ』

『よろしくすんなカスが!』

『で?契約はしてくれんのか?』


サタンは椅子から立ち上がり、リカの元へ近づき殴った。殴ったところに紋様が出来ていた。


『完了ださっさと行け…………俺は寝る。呼びだすなよ?いいな?緊急以外はよぶんじゃねぇ』


サタンは契約が終えると、どっかに行った。


『御免なさいね?ボスはいつもあぁなの』

『契約すっぞぉぉ!』


こうして7つの大罪との契約を終え、リカは大罪の属性を使えるようになった。手の甲には炎が描かれていた。


「まぁいいか」

十分後・・・


逆召喚から戻ってきたリカだった。


「契約してきたぞ」

「どうだった?」

「まぁ、七つの大罪だった」

「そうか……よかったな」


こうしてリカの武器と使い魔召喚は終わった。リカは何か言いたそうだったが放置していた。

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