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守護者となった退魔師と勇者の異世界譚  作者: 黒猫
一新紀元 退魔師のいなくなった世界で勇者は奮闘する
217/219

悪骨と神巫

ゾラは魔力を高め、何かを呼び出そうとしているのに気づいたミキは次の手を打つ。


「それは読めてました。」

〈東海の神、名は雨龍あめ、西海の神、名は祝儀、南海の神、名は巨饒、北海の神、名は寓強ぐきょう、四海の大神、百鬼を退け凶災を祓う。喼急如律令!〉


ミキはミカゲに眠るこの世ならざる存在の群れである妖怪の力【百鬼夜行】を封じる秘術を使用した。

それは妖怪たちを嫌忌させる特殊な呪力を放つ排斥呪壁。妖災およびそれに準ずる存在たちに重圧をかけることで、それらの接近を阻む

妖災に対して極めて有効な呪術の一つ。だが有効性から使用する術者が限りなく少なく習得までに月日を要する。



《天呪法》【九天応元雷銘声電化天尊】


9枚の札を横に揃え印を組むと雷鳴が鳴り響く。

その練り上げた呪力を上空に捧げ、結びに神の名を唱えることで呪術が発動する。その雷がゾラを襲うが骨の防御骨格にて防がれてしまう。ゾラは骨人形を数百を呼びだした。


「来なさい!」

ー召命ー

金閣、銀閣、閣寺、ルーチェ、ジョット


札を投げると彼女の式神が現れる。イツキが使役していた妖狐3匹と使い魔である妖狐のルーチェ、神獣ジョットを呼び出した。彼の死後…彼女の式神として契約を果たした。今の妖狐は擬人化している。

「出番だ!出番だ!やっつけてやる」

「呼んだかしら~ミキちゃん」「っけ敵は骨かよつまんねぇなぁ小娘?」「暴れればなんでよかろう」「ミキちゃんたのもしくなりましたね」


「さらに来なさい!ファン!」


イツキの別人格であり式神である風を呼び出した。その姿は執事服を身に纏い眼鏡を掛けている青年が現れた。


「お呼びでしょうかお嬢様。」

「仕事ですよ。殺りますよ風。」

「了解致しました。さぁ始めましょうか?」


ミキは出来ずにいた6体同時召喚を会得した。魔力が高くないと出来ない。ミキは風の修行にて完成させることができた。風は指を鳴らすと行動を開始した。閣寺はチャクラムを使用して首を落としていく。金閣は三叉槍を構え幻術を使用して突いていく。銀閣は弓を構え放っている。ルーチェは虚実魔法で骨人形を数体の存在をなかったことにしていく。ルーチェはジョットに全てを任せてミキへ歩いていく。ジョットはガントレットを装着し殴り破壊していく。


「あちらは彼らに任せて私たちはあれを殺りましょうか。お嬢様。」

「えぇ」

神啓ギフトに近いものか。いい土産になるな。その命刈り取る。」

《骨魔法》【棘し伸びる骨格】


ゾラの背中から骨の棘が出現する。いち早く気づいた風はミキを抱き抱え飛ぶ。突起物に着地する。


邪符を光滅却せよ。喼急如律令オーダー


光が収縮された弾が大量に待機させ射出する。ゾラは弾を骨で落としていく。それに気をとられている瞬間を狙って風は駆け出して懐に迫る。


「その力は骨を一時的に引っ込めないと発動しませんね?それを見極めれば簡単です。」


骨をくぐり抜けゾラに打撃を与える。ゾラは骨の剣を作りフウトに振るう。風はそれを避けて足でゾラを吹き飛ばしてまた近づいて連続打撃を打ち込みゾラを蹴りあげた。


風関蓮華


ゾラは防御が間に合わなく吹き飛ばされ倒れる。倒れたゾラに訪ねる。


「貴方はそんなやわじゃないでしょ?」

《骨牢獄》【骨のストーブ】


ゾラは立ち上がり、風を骨のストーブと呼ばれる檻を形成し閉じ込めた。風は打撃をあたあるがびくとましなかった。


「お前は主人の死ぬ様を見ながら死んでいけ。」

《オン・カラビャラカ・レイ・ソワカ》


ミキは札をばら蒔いて唱える。すると巨人の腕が現れゾラに振り落とされる。ゾラは骨から木の実を出してそれを割る。すると巨人の腕は無惨にも切り刻まれていた。




五行の理をもって、鋭なる金気、沌せし木気を滅さん 金学木 魔瘴退散




札を投げると鋭利な刃物となりゾラに突き刺さった。そして爆発しゾラは大火傷を負った。だが決定的な攻撃にはならず苦戦を強いていた。ゾラは数百の骨槍を飛ばした。ミキも応戦するが手数が少なく撃ち漏らしが迫ってくる。だがそれは全て落とされていた。


「遅くなってごめんなさい。」


加勢に来たのはイリヤ・スカーレットであった。以前よりも魔力が上がっていた。


「助かりました。イリヤさん。」

「遅れて申し訳ありません。現状は見ればわかりますので一気に追い込みます。」


イリヤは数枚のカードを取り出して召喚する。彼女もまた魔力や技術が向上したことにより5人までなら召喚に成功することが可能になった。


近藤勇

沖田総司

土方歳三

安倍晴明あべのはるあきら

シュリベルク・ハークレイン

ミハイル・ニュートロング



シュリベルク・ハークレイン

1000年前の世界大戦にて敵騎馬集団を一人で殲滅した槍使いである。性格は穏やかだが戦闘になると人が変わり笑いながら戦うという狂気な人物である。

ミハイル・ニュートロング

彼もまた世界大戦にてシュリベルクのライバルである。彼の武器は弓による長距離射撃を得意とする。


「やれやれ死んでも呼び出されたと思ったらこいつと組むとなるようになるとはなんの因果かねぇ?」

「そうだな。」

「久しぶりですね土方さん。労咳ろうがいで死んでしまって……貴方に新撰組の全てを任せてしまって……」

「言うな……また出会えただけでも奇跡……か」

「奇跡って……ぷぷ!そんな怖い顔しながら言うことですか。副長はただでさえ皆から怖がられていんですから」

「んだと総司!」

「お前ら喧嘩しないの。歳、総司…誠を貫くぞ。」

「わぁかったよ。それにしても局長おやじと喧嘩できるなんて久しぶりだなぁ。」

「ごめんなさい。近藤さんや土方さんとまたこうしていられるの嬉しくて…。」

「皆さんお喋りはそこまで……仕事をしますよ。」


晴明が手を叩いて場を納めた。するとみんなの顔が変わり武器を構える。

シュリベルクは魔槍【グライロィヘーラ】を振り回して敵骸に飛び込んだ。迫り来る骸を凪ぎ払っていく。頭を抱えたミハイルは魔弓【マチメディア】にて撃ち倒していく。

沖田総司【菊一文字則宗・神骨しんこつ

土方歳三【和泉守兼定・鬼災】

近藤勇【虎徹・鉄斎】

鍛冶神ヘーパイストスが打ち治した一級品である。

近藤は誠の旗を靡かせながら虎徹を片手で振り回して骨人形を叩き潰していく。


神速黒閃しんそくこくせん

平晴眼ひらせいがん・虚龍天翔】


沖田は無数の高速の突きで骸を凪ぎ払っていっていき、土方は目に見えぬ速さで移動して破壊していく。

晴明は札をばら蒔いて呪文を唱えて敵骸の動きを止める。

そして鉄のストーブを破壊して出てきた風が姿を見せた。着けていた眼鏡を取り壊す。すると風の姿が変わる。


風神形態ふうじんけいたい嵐冥爪義らんめいつぎ

【風神の暴声】


風から発せられた音波が全ての骸を殲滅し、風が下がると術式を書き終えた晴明とミキは




歌の業火、柵の黒羽、秡ってことの動きはなし、すべて造ろぬ星御影の意思を、汝獅子の石火のごとき道導、霊を討ち張らん



将軍の身体からゾラの霊体が出現し、それをミキは呪符を展開して封印した。これでこの戦いは終わった。イリヤはタロットを解除させると英雄たちは消えていった。


「お嬢様私はこれで……」


風も風神形態を解除してミキに近づいて消えていった。ミキたちは将軍の状態を確認したのち術式を使用して城に結界をさらに強固にして貼り直した。。残りの魔力を使用して日ノ本中にも結界を張った。ミキは魔力切れを起こして倒れそうになるがイリヤに抱えられ帰途についた。




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