悪魔と聖者
「貴様には魔力はないが旨そうな匂いがするな!」
ー穿て六道ー
修羅道【方天画戟の鉾】
闇の大剣を振るうが、柄に対して水平方向に取り付けられている三日月状の鉾を顕現して防ぐ。呂布が使ったとされている宝具を持ち出した。
「君の色はすごいね。」
「人間にしてはしぶといな……」
高速戦闘に入る。残像だけが残る戦闘でリカだけは状況を視認することができた。
「きみってなんかオーガがいってた魔人騎なの?」
「ほうやつを知っているのか最近顔を出さないと思っていたら貴様に倒されていたとはな。」
影爪と呼ばれる影魔法で奴が攻撃をしてくる。俺はその魔法を予測して避ける。避けたあと大きい爪痕が残る。
「おかしな技を使うじゃねぇか人間……これならどうだ!!」
【影咆哮】
ー防げ六道ー
天界道【調和月華の盾】
口を広げ魔力を高める。弾を形成し始め、それを放つ。イツキは盾を顕現して、その咆哮を石化した。調和の能力で咆哮を無効化したのだ。
「どうだぁ影槍!」
「まだまだ。」
盾で防いでいる脇から影で出来た槍が襲う。イツキは蹴りで槍の軌道を逸らす。回し蹴りで悪魔を吹き飛ばした。
「君の力はそんなもんじゃないでしょ?」
「やってくれたな!」
闇魔法
【闇斧切砕】
斧の刃が分裂し、ギロチンのようにイツキに振り下ろさる。普通ならば避けても防いでも細切れになる。だがイツキは違う。
ー捕らえろ六道ー
人間道【星抑賢王の鎖】
ギロチンのように襲う斧を、イツキの周りの空間から無数の鎖が出現し、斧からの攻撃を防いだ。さらにその悪魔の動き制限するため捕らえ縛り上げる。悪魔身体から聖痕が浮かび上がり悲鳴を上げる。
「力がでねぇ……き、きさまぁ何をした!」
「聖属性を付与したと言えばわかるよね。」
聖の特徴は悪を打ち砕く光の飽和
悪の心を持つものを対象とする。これを受けたものは邪な心を浄化させる。
「まだまけてねぇてめぇらも道ずれだぁ!!」
自爆魔法
【魔性爆破】
悪魔が最後の力を振り絞り自爆しようとした。だがイツキは冷静だった。爆発する寸前に鎖が球体となり悪魔を覆う。中で爆発音が響き渡るが、こちらには余波は来ない。自決しただけだった。