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命の代償

「君たちにはこれを見てもらいますよ」


ハザマが指を鳴らすと大型モニターが現れ映像を写し出した。それは皆が死にかけている映像だった。グレンたちは亡者を倒していたが、ノールに防戦一方であった。

さらにイロハが死にかけマリアは右腕を失い、学園長は瀕死の状態…ほかのみんなは倒れている。助けにもがくが鎖はさらにイツキをきつく締め上げる。


「動くと死にますよ?君たちには目撃者として歴史を目撃するんよ。これは世界の再生や。腐った人類は亡者たちにやられ亡者は世界を形成する。そうすればすみやすい世界になるんよ。」

「そんなこと……」

「出来るわけない?違う人類は死ななければならないんよ。昔から人類は

 戦争

  横領

   略奪

    詐欺

     叛逆

様々な罪を犯しておる…それが昔から許せんのよ。だから僕は亡者を使い新世界の王として支配するんよ。」

「そんなことさせるかぁ!」


イツキは妖力を無理やり放出しグレイプニルを無理やり引きちぎった。それをみたハザマは驚いたがもとの顔に戻る。


「ハザマ……あの世界はお前のものじゃない。生きる人々が研鑽し互いに認めあえるそんな世界だ。お前だけは」


イツキはハザマに向かっていく。ハザマはため息をし、新たに神器を出現させる。


「詰まらんね君は。」

《終焉剣》【エルトーンクルティクス】


それはハザマの神器である。すべてを終わりにさせる剣。向かってくるイツキに向けてそれを振るった。イツキは避けることも出来ず、上半身下半身が斬られ真っ二つとなった。終焉剣で斬られたものは再生することはできない。たとえ神でさえも……イツキは大量の妖力が流れるなかハザマの足を掴んだ。ハザマは捕まれた腕を切り落とした。

そしてイツキは力及ばず絶命した。


「やっと死にましたか。ところで君はいつまで見とるんですの?」


ハザマは振り向くとヒルドが鎖から抜けて土蜘蛛を倒しハザマを見ていた。


「…………」


ヒルドは答えようとはしなかった。ハザマはヒルドに向かい歩き出した。するとハザマの後ろから光輝きだした。ハザマは振り向くと目を見開いた。なぜならイツキの死体が光を帯びていたからだ。


《命符》【自死閉門】


ー 俺が死んだとき、この命で閉門の妖術は発動する。

ハザマ…お前の思い通りにはさせない。ー


「まさか……」


ヒルドはこのことを知っていた。塔につく前にヒルドに打ち明けていた。ヒルドは驚きはしたが黙っていた。それが最善の策だと。この妖術はハザマを出し抜くためにイツキが考えた。イツキ自身の命である。イザナミの魂はヒルドの体内に同調された。現在イザナミはヒルドの中で生きていることになる。

空になったイツキの魂に命をすべてを捧げることにより最後の力を発揮する。最初はイザナミは賛成しなかったがイツキの覚悟に押し負けた。

そしてイツキが死ぬことを知っている者はコウガ、リカそしてヒルドだけだ。

皆に告げてしまうと覚悟が鈍ってしまうからだ。イロハら彼女を置いて死んでしまうのは情けないと思ったが、世界を守るためならなんだってやるとイツキは決心した。

そして閉門の妖術が発動すると地獄にいた皆の体が光だし地獄から消えていった。


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