希望
ノールと戦闘中であるリンク、グレンはあることに気づいて距離を取る。
「アーサーの……魔力が……消えた。」
「アーサー……。」
「泣くなグレン……前を見ろ。耐えるんだ。」
「どうした?仲間でも死んだか?どうでもいいだろ。どうせ皆死ぬんだ。この気配1人…いや1匹か。死んだくらいで騒ぐな。みっともない。さぁ俺との戦いに集中しろ。」
「うるせぇよ……獣人だろうか魔族だろうが仲間を悪く言う奴は許せねぇ。」
「ほぅ…ならそれを証明してみせろ!」
リンクは仲間を悪く言われたことに腹をたて、怒りを露にした。リンクはダークショットを放つ。それを囮に近づいて打撃を与える。さらに破壊咆を至近距離で放ち吹き飛ばした。リンクも傷を負いながらノールを追うが……
《第3の罪開廷》〈宋帝王〉
【冥帝の拳裂謳脚】
「この技を使うと全てが遅く見える…どんなに足掻こうが無意味だ。」
無数の蹴りと拳がリンクの腹部に直撃し、無数の部屋を破壊しながら吹き飛ばされた。
「リンク!くそ……俺に力があれば……」
グレンはあれを使おうとしていた。まだ使いきれてないと言われているがここで使わなければどこで使うのかと……
《第二魔法》“風纏”
「よせぇ!」
【風魔絶装】
第二魔法は滅魔の力を纏う魔法。第三魔法とは違い魔力を失うことはない。扱うのが難しくて途絶えた力である。
「ほう、第二魔法か。これを見るのは200年ぶりだ。」
「いくぞ。」
【暴風傷爪】
風の爪がノールを襲う。ノールには遅く見えているため無意味だがこれでいい。風はやすらいだり荒れたりする……風は消え去りノールの体内に入り込み切り裂かれた。
「へぇ…いいねこんな感じはあの時以来だ!」
《第四の罪開廷》〈閻魔王〉
【冥帝の雙王乱鋭拳】
【風魔の咆哮】
ノールはグレンに目掛けて拳を振り落とした。拳が当たるが風と同化しているグレンには当たらない。グレンはさらにノールの至近距離にて咆哮し爆発した。
体力が尽きて纏が解けてしまい膝をつくグレン。リンクはグレンに駆け寄り回復させる。凄まじい消耗に回復が遅れている。
「驚いたよ。まさか僕に傷をつけるとは。」
かすり傷で煙から出てきたノール。グレンの渾身の一撃にも関わらず軽症で済むはずがない。それはノールが至近距離で技を繰り出して防いだからだ。
「それでもう終わりか?」
〈閻魔王〉【冥帝の呪閻殲拳】
リンクたちは防御するが妖力の拳が絶え間なく撃ち続け、その衝撃に耐えきれず吹き飛び動けなくなったリンクたち。徐々に近づいてくるノールにもう終わりと思ったとき、誰かが部屋をぶち壊しノールを吹き飛ばした。リンクたちの前に立つ。
「まったく次々から面倒なやつら……誰だよ楽しんでるのに横槍を入れるやつは……」
「メーテル帝国……帝国四騎将【拳武】ユノ・アルトラだ。」
「そうか僕は興味ない死んでいけ!」
ノールの拳とユノの拳がぶつかり合う。しかしユノの拳がノールを破り直撃し叩きつけられた。何をされたのか分からず血を吐くノール。獄脚にて振り払うが防がれ、脚を捕まれ投げ飛ばされる。
【冥帝の万神柳・紅】
【連拳・乱】
威力の強化された脚蹴りをなんともなく防がれ、無数の拳がノールを襲う。
「強すぎる……。」
「お前は……休んでろ!俺がやるからよ。」
「しかし。」
「貴様は僕をおこらせたなぁ!」
《第10の罪開廷》【五道転輪王】
《妖嘛解放》【愉悦】
ノールは最後の罪を工程をすっ飛ばして解放した。本来ならば徐々に開廷するのがいいのだがこれを開廷すると本来のノールの姿が現れる。
それはトラルテクトリとよばれる死と再生を司る怪物となった。さらに妖嘛を解放する
【お前らはこれで終わりだぁ】
「弱いな元のほうが強く見えたぞ。それにもうお前は……死んでいる。」
【なに……を……】
【終幕の日輪拳】
ノールはユノの太陽の光を浴びた拳を直接くらってしまい塵となった。空間使いを倒したことにより部屋が崩れていった。そして喧嘩をしているフレイたちと合流し門へ向かう。