帝国
新政メーテル帝国
イツキたちの助力のお陰で治安が改善し、昔とはかなり豊かに成り始めた。王女として就任したアセイラムは様々な改革を行っている。アセイラムは予知能力が備わっており、王国の襲撃と自身の暗殺が知らされていた。王国に多数の援軍を編成すると帝国は滅ぶとも予知されていた。
王の間ではいつもどおりアサイラムは執務を行なっていた。ペンを止めて扉のほうへ向いた。
「そこにいる者出てきなさい。分かっているのです。」
アサイラムはそう言うと、誰もいなかった扉の前に男が現れた。
「何故わかった。」
「私の予知にそう知らされていました。」
「予知していたなら何故護衛も付けていない?」
「その必要はないからです。」
「その過信が身を滅ぼす。」
その男は指の間にナイフを挟み投げようとしたが、腕を誰かに捕まれていた。
「やはり凄いですね。姫の予知は……。」
「お前どこから…。」
「どこってずっと貴方の横に居たじゃないか。」
男は掴む青年を振り払い距離を取る。青年に向かってナイフを投げた。直撃したと安堵した男はさらにアセイラムに向けて放とうとした。
「お前俺を倒したと思ったわけ?」
「なに!」
青年は指の間に刃を掴んでいた。驚く男にナイフを投影すると男に突き刺さった。
「姫をやるっていうなら……容赦しないよ。」
「この化け物め。」
男は脚に術式をかけ、ナイフを持ち青年に振り下ろした。青年は回転しながら避けてナイフを持った腕に手刀で軽く触れると術式が発動して男の腕は落ちていく。驚かせる暇もなく男の腹に手を置いて消滅させた。
「助かりました。キョウヤ。」
「いえいえ……貴女に助けられたご恩返しですよ。それで?」
「貴方たち四騎将に命じます。王国を盟友を救ってください。」
「御意……いいなお前ら。」
「姫さんの頼みなら断れんよ。」
「強い敵に会えるなら俺は構わん。」
「はいはい……では行きましょうか。」
「スレイン……姫様頼んだぞ。」
「えぇ…この命に代えても。」
「これより!われら帝国四騎将は同盟国である王国の援軍に向かう。用意はいいな?」
「「了解~」」
キョウヤたちは飛び立っていった。王国の境界線にて戦闘を行っていたクリスたちを目撃した鎖斧を持った紫色の髪をした男【キョウガイ】はそこに向かった。キョウガイはタバコを吹かしながら王国軍を援護して鎖を自由自在に伸ばしながら戦っていた。
そして各自の判断で援軍に参加していた。キョウヤは異質な魔力を感じて城壁に降り立った。
ノールと対峙しているリンクたちのところに指の、イロハたちのところにヒューズが合流した。