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剣士

瓦礫の山を走るベルトたち剣士組は現れる魔族を切り捨てていく。そして闘技場だけがそのままだった。ベルトたちは闘技場の中へ入る。

そして闘技場の中心に男が立っていた。


「待っていたぞ。」

「お前は…」

「我は十本指の一指いっし。静寂を司る……鷹亡剣静たかなしけんせいと言う。ここを通りたければ我を倒していけ。」


「イロハくん、ヒナくん行くぞ!」

「「はい」」


ベルトたちが剣を構えた瞬間空から誰かが降ってきた。煙で見えないが晴れたとき、皆が驚いた。その人物は姿が変わり果てたラルドがいた。


「ラルド……」


ヒナさんが涙ぐんでラルドに駆け寄った。しかしラルドは背後の時計を動かしてヒナさんを心臓目掛けて殴ろうとしていた。それに立ち止まったヒナさんに直撃はしなかった。ベルトが寸前に拳の軌道をずらしてヒナをラルドから引き離した。しかしその場所は抉られていた。


「何してるの?死にたいのか!」

「す、すいません……」

【俺はラルドではない。こいつの内に眠る悪魔アスタロト!】

「珍入者とはハザマめ粋なことする。」

【あの女は貰ってよいか?】

「勝手にするがよい」


アスタロトが手を叩き音を鳴らすとヒナさんが共に消えた。魔力を辿ろうにもどこにも反応がなかった。

「ヒナくんをどこにやった!」

「慌てるな。彼女はアスタロトの領域にいる。まぁ餌になるがな。」

「勝つことを祈るヒナくん。行くぞイロハくん」

「はい。」


二人は駆け出し技を繰り出すが


《天音剣術拾之型》

《ホーク流肆之型》


「遅い…。」

《鷹亡流拾一之型》【暴乱躁鷹】


二人よりもはやく技を繰り出してきたケンセイ。ケンセイは鞘から刃を抜かず納刀しまま鷹の残像が見える斬撃が襲う。イロハは【守式拾攅之型舞風】にてすべてを弾いたが。ベルトも全てではないが致命傷を除く傷以外は弾くことができた。


「ほぅそれは…私と同じか。」

「どうして……」

「どうしてってお前が使うホーク剣術とやらは一から六までは私が作った型だからだ。さっき防いだのは六之型の鷹黙呼かもりだからな。」

「まさか文献に載っている初代の開祖にして最強の剣士だというのか!250年前の人物が何故!!」

「ハザマより剣術の高みへ上り詰めるために協力したまで!」

「くぅ、」


ベルトはケンセイの技をまともにくらうがそれでも防ぐ。イロハは素早く駆け抜けベルトの腰を飛びケンセイに技を放つ。


《天音剣術玖之型》【天を殺す斬剣】


空を駆けケンセイに向かって無数の剣撃が振りかざされる。ケンセイはベルトを蹴り飛ばして

弍拾之型にじゅうのかた》【螺旋弾鷹】

の技を繰り出した。イロハは強力な電磁波により技の威力が落ちてしまい、その間に無数の傷をつけられた。


「たいしたものよ。女でそんなに技を繰り出すとは相当な鍛練をしたはずだが。我の前には無意味!」

「そんなことはない!俺たちの努力は必ず報われる!」

「ならやってみろ。」


ベルトとイロハは刀を構え直す。ケンセイは刀を鞘に締まったままで抜く様子はみられなかった。納刀しままでのこの威力……抜いたらどれ程の被害になるかとおもうと冷や汗が流れる。抜かないまま倒すしかないと考えるベルトである。

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