因子
ベルト支部長は苦戦を強いられていた。連合の力が強大
過ぎて時間が掛かっている。ラルドの方はもう終わっていた。
「ほぅ…闇ギルドこマスターらを倒すとは。」
「凄いだろ?俺たちの新人は。」
「悪魔とは末恐ろしい。」
「まだ未完成なのだがな。」
「なに喋っている!」
《ホーク流》【明聖の鷹】
ヒルドの攻撃を防いでいる大蛇と反対の手に小刀を出してヒルドを斬る。ヒルドはすれすれで刀を避ける。大蛇を弾いてベルトの距離を取る。
「それがサイエンス作のオプションワークスとやらか?」
「そうだ。」
「なら教えてやろう。サイエンスが光とするならば闇も存在する。」
「何を……それは。」
「クレースのあれを解析してDr.カリンが作り上げたものがデモンズトリガーだ。」
ヒルドが筒の箱を取り出して発動する。黒い稲妻が走りヒルドを包む。稲妻が消えると黒い鎧を来ていた。
《悪魔選択》【アザゼル】
「なんだそれは……。」
「やれやれ貴方と言うひとは…なら私も。」
ヒルドが使用したのを見て残りのマスターたちもクレースも解放した。悪魔状態となり戦闘力が格段に上がったのを見てベルトは汗を流した。
「凄まじいよこの力は。サイエンスが光ならばDr.カリンは闇の存在だ。Drは闇の技術者でサイエンスの作品を見たときには子供のように分解し、解析してここまで至った。さらにマスタークラスのトリガーは悪魔因子と呼ばれる力を埋め込んだ。これがその力だ。」
ヒルドの拳がベルトの大蛇の刃と激突する。凄まじい力が身体に伝わってくる。
《エノク書発動》〈第1章開展〉
【堕天使の追憶】
至近距離でレーザーを放ってきた。爆発が起きる。ヒルドはトリガーを解除してベルトを見据える。煙が晴れると魔法壁に守られているベルトがいた。その前には血を流しながら魔法壁を張っていたラルドであった。ラルドは反転弾にてベルトと位置を入れ替えたと同時に展開して守った。
「貴方は死んではいけない。。」
「終いにしよう。」
《複写魔法》
「ここで私たちも殺す気ですか!」
「捕まってください。」
クレースはモリスらを連れて転移した。ヒルドは1度見た魔法を自分の魔法へと変換してしまう忘却魔法の使い手。
【創世の神罰】
「ラルド逃げろ!」
「クサマいるんだろ!支部長を……連れて逃げろ!」
隠れていた情報担当のクサマはベルトを連れていこうとするが振り払うベルト。圧縮弾が落ちてくる。クサマは無理やりベルトを空間魔法で転移させ、ラルドも連れていこうとしたが間に合わなかった。ラルドは笑っていたような気がしていた。
この攻撃でエンデューロ湾が消滅し、支部も壊滅状態となっていた。ベルトはリカらと合流したが意識不明のまま寝たきりとなっていた。ラルドも行方不明とイツキも消息を絶っていて闇ギルド連合を戦うのは厳しいと思われたが、リカが皆に修行を着けることにした。いつ攻めてこられるかもわからない状態ではあるがそれまでに皆を完璧に仕上げることに専念した。
そして闇ギルド連合はハザマらと合流し、軍備が整い総勢4000万の軍勢が出来上がった。
「ほんなら最終局と行きましょうか。」