妖嘛を殺す者
「次から次へと蛆が湧くように!」
【冥帝の幽拳】
「いくぞ。」
《破符》【破滅の天拳】
拳と拳がぶつかる。ノールの脚がリンクを襲ってくる。紙一重で避けながらノールとの距離を離れる。
「面白い!」
【冥帝の爆刃脚】
《破符》【破壊脚】
互いの脚がぶつかる。赤黒い稲妻が走る。リンクは態勢を整えノールの顔に一発の拳を撃ち込んだ。
【破帝刻印】
「面白いな……。」
「リンク…あんなに強かったか?」
「あいつは退魔師としての力を得ている。妖嘛を殺す者として生まれ変わったベルティスレイヤーだ。」
「おぼぉ…」
イツキさえ血を流すことができなかった相手をリンクは出来てしまった。
【妖壊の叫び】
大きく息を吸い口から破壊属性の音波が発生し、ノールに直撃した。ノールは傷だらけで出てきた。ノールは怒りを露にした。
「よくもやってくれたな……もういい。」
《第2の!?》
「何をやってるのですか?ノールここまでです。」
突然入ってきた優男に腕を捕まれ静止させられた。
「なにをしに来たランギル。」
「あの方が呼んでます。任務は闇ギルドの掌握ですよ?なにマスターを殺してんですか。」
「使えないやつだったから殺したんだよ。」
「そうですか。でも人間と戯れるなら最高の舞台があるでしょうに。」
「それもそうだな。貴様名を何て言う?」
ノールがリンクに名を聞いて来た。
「リンク・テイラー」
「そうか俺はノール・ファルティマだ。リンク次はお前を潰す!俺の名を覚えておけよ。」
ノールはランギルと共に消えていった。リンクは武装を解除してノールの元に駆け寄る。リカは汗を流しながら必死に手術を行っていた。オプションギアを使用しても追い付かないため、千変万化にて医療の神を無理やり降臨させ、説明してあとは任せることにした。しばらくしてイツキが目を覚まし、リカたちはイツキを抱え夜桜に送った。
マスターから闇ギルドの動きが活発化し、魔族と同盟を結んだと情報が流れた。そして大陸中にある連盟ギルドを召集しギルド同盟が締結した。闇ギルド及び魔族をギルド間でやり取りし防ぐと言うものだ。
そして皇と同等の力を持つ者を権限で昇格させる条例が出された。イロハやグレイなどのメンバーが昇格した。
そして遂に闇ギルドが動き出すと情報を掴んだエンデューロ支部は、密談が行われているであろう場所の情報を聞きつけ張り込みを行った。しかしそこの情報は闇ギルドの罠によりエンデューロ支部は壊滅した。支部長やラルドがどうなかったはまだわからない。ヒナさんは落ち込んだが敵を討つと決め前へと進む。