快楽
リカと楽叡との戦闘が始まった。リカは完全武装した姿を披露するのはこれが初めてだった。楽叡が笑いながら鉄扇を振り翳して攻撃してくる。リカは盾を前に出して盾を止める。楽叡がニヤリと笑うのを見て盾を離すと電撃が襲う。盾は黒焦げになり塵になった。
「ほぅなかなか楽しめるではないか!」
「そっちもな!」
(嘘だろ妖力を打ち消す盾を塵にしただと…とんでもない力だ。)
リカは内心焦っていた。妖力で打ち消すことが出来ない攻撃をされては防ぎきれない。だがリカは完全装備を解いて、雷の鎧を選択する。
《選択》【雷神の闘鎧】
雷なら雷と判断して、神滅魔法まで防ぐ鎧を選択する。雷を纏った刀を構える。
「ははっ楽しめるではないかおなご!」
楽叡は鉄扇から放たれた黒雷はリカの刀にて相殺される。リカは雷を斬りながらラクエイに迫る。しかしリカはそこから動けなかった。
「ははっ動けんだろう。」
【電磁妖縛躁】
「こんなの…。」
リカは鎧から最高出力の電撃を放ち打ち消そうとするが出来なかった。ラクエイは動けないリカを袈裟斬りにした。鎧をあっさりと貫通し血が噴出する。リカは動かなくなった。
「ははっあの方が言ってたほど強くなかったな。あれはあの時よりは楽しめそうか?」
鉄扇を振り払い、拘束を解いて笑いながらイロハに顔を向ける。
しかしイロハは顔色を変えなかった。があの時のことが蘇り震えが止まらなかった。その震えを抑えながら刀を構える。
ラクエイはイロハの元に歩き出す。しかし足に違和感を覚えて下を向くと草が絡まっていた。草をむしりながら歩くが絡まるその繰り返しだ。
「なんじゃ?この草は?」
《草符》【草凪ノ威】
絡まった草はラクエイを包み込む。そして草型な人が完成した。がこれもあっさりと破りた。
「あのおなごがしておるのか?」
ラクエイはリカの死体を蹴ってみるが反応がない。では誰がと思っていたときその死体が爆発した。煙からラクエイが出てくる。
《草魔法》【雑草の戯れ】
雑草が辺り一面生い茂た。その中心からリカが現れた。
「ふぅふぅ。」
空中で回転してスタっと着地する。息が上がっていた。
「面白いやつじゃ草から生まれてくるとは。」
「あーあどうしてくれんだよ残機が99に減っちまったじゃないか。」
「なんの話をしておる。」
まぁいいか続きやろうか。」
《草魔法》【草凪ノ剣】
リカは雑草の剣を構えラクエイを挑発した。
「ははっそうでなきゃ面白くない。これはどうさね?」
「がは……残念それは雑草だ」
無数の斬撃がリカを襲う。やられたと思ったリカは残像だった。
「なんじゃその魔法は?」
「俺が造った妖術だ。」
「ははっ人の世も変わったものじゃぁ。こんな面白いものが見れるとは。」
「面白がるのは早いぞwv」
リカが取り出したのは転成者から強奪いや戦利品の仮面走者のベルトを腰に掛ける。オプションワークスを取り出す。
「変身」
≪武装変身≫
穴に武装をはめ込む。電子音がなると変身を開始した。武装走者と変貌を遂げた。
「さぁ俺の美技に酔いな。」
「なんじゃ?面白いのぅ。少しの姿が変わったのぅ。」
ラクエイは訳も解らず斬られてしまった。おなごはそこにいるのに首を斬られてしまった。わからなく笑ってしまった。
「これだ。」
≪アーマードワークス≫
【次元短剣鎧】
鎧が弾かれ姿が変わるリカ。この鎧は機動特化の鎧。一撃必殺の毒ナイフで仕留めることのできる。しかしラクエイは首をくっ付ける。毒も聞いてなかった。
「ははっ面白い。しかしまだじゃ。」
《音符》【死を伝える音響】
凄まじい音の攻撃に鎧に皹が入る。
≪アーマードワークス≫
【天翼雷音鎧】
音に対応した鎧に切り替え空を飛ぶ。さすがに空までは音は届かなかった。リカは追撃を始める。
【クリージングデュアル】
翼を広げ羽根を射出する。ラクエイは鉄扇で羽根を弾く。地面に突き刺した羽根が音を発してラクエイを苦しませるが効いてなかった。
「いいのぅいいのぅ!面白いのぅ!君の妖術は!」
《盗符》【盗まれる模倣】
ラクエイが妖術を発動させるとリカの翼がラクエイにも出現させていて飛翔する。リカのワークスをコピーしたのだ。翼を広げ羽根を射出する。射出する羽根を避けながら羽根を相殺させる。空と同化した羽根に気付いたときには遅かった。大量の音波はリカを襲い墜落した。
「ははっこれはいいのぅ!」
「参ったねぇ…どう戦えば良いのやら。」
困惑し血を拭うリカ。どう戦えばよいのだろうか。悩んでいた。
「さらにギアを上げるかのぅ。」
《狂気を快楽に…全てを楽しむのは儂の誇りじゃ》
提唱を始めると妖力が楽叡を包み球体となる。球体が崩れると額にツノが伸び、背丈は倍になり、鉄扇もひと回り大きくなり別人に成り代わった楽叡がそこにいた。
《妖嘛解放》【快楽】
「さぁ死んでくれるなよ?人間!」
「ぐふぁ!」
いつの間にか胸を貫かれたリカ。何をされたのか全く分からずに攻撃をされた。さらに追撃がリカへと降り注ぐ蜂の巣にされ吹き飛ばされる。しかし、それは人形だった。楽叡は探知し、リカを見つけると音波を発生させ炙り出されたリカはみきかたを捕まれ砕かれた。リカは楽叡を蹴るが当たらなかった。解放した楽叡には傷すらつけられなかった。