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勇者と決闘になった。めんどい。

依頼を受けた次の日……いつもと同じようにイロハと学校に行き、教室に着くと勇者神継光河が待ち構えていた。


「イツキ!君に決闘を申し込む。」


なぜそうなった。

訳が解らなかったためそのことをイロハに聞くと、放課後まで付きまとっていたこいつに呆れた分身がぶん殴ったためにそうなった。まぁ分身との情報共有はしてないしそうなったのだろう。今度からは五感共有はしとくかな


「めんどいな。」

「まったくだ……だがやる必要があるんなら移動するぞ。」


突然表れたクロト教諭がそう呟き、めんどくさそうに移動を促した。

闘技場に着くと全校生徒が集まっていた。なんでも決闘は授業を中断し、学ぶものがないか弱点がないかを探る。どんな人であろうと熱心に観戦し研鑽しあう。


「ルールは一対一。魔武器・使い魔両方有りだ。いいな?」


「はいはい。」

「僕が勝ったらイロハとの契約破棄だ。それと今までのことの謝罪だ!」

「わかったわかった。でも、俺が勝ったらあとで考える。面倒くさい上にイライラするから。」


いや、結構ガチな話で。


「ふん。良いだろう・・・僕には勝てないだろうけどな!」


いや。俺に勝ったことないのに、なんで勝つ気でいられるんだ?力を持ったから調子に乗った?


『さぁ、始まりました!!決闘のお時間なのです!!本日、決闘をしますのは一年S組、勇者カミツグ・コウガもう一人は一年S組、イロハ・ツムギの使い魔…イツキ・イーステリアです!!因みに実況は私生徒会長クリム・サクラと、』

『解説は私、ヒナ ・ティタール副生徒会長がお送りします。』


何故実況してるの?生徒会長。副会長。


「ごめんこんなことになって……」

「いやいいさ……いずれこんなことになることはわかっていた。」


近々勇者の行動は目に余る。イロハの行動を逐一確認している。ストーカーのようだった。気持ち悪いほどに。

『さて。解説のヒナ副会長。これから始まる決闘、どのように見ます?』


『はい。まずは勇者のカミツグは魔力だけ多い。訓練を受けているが、実力は並の魔法使いより下だというのは明白ですが、イツキ・イーステリアもまだ召喚されて間もないため、未知数ですが、その実力は十ニ分に伺えます。この勝負・・・少し荒れたものになるかもしれません・・・』


副会長辛辣だな…


「どーでもいーからさっさと始めてくれません?」

「そうだ!!審判!!さっさと試合開始の合図ををしてください!!」

「なんで俺が・・・ぶつぶつ・・・」


因みに審判は我らがイロハの担任クロト先生です。


「それじゃあ、面倒くさいけどー試合開始ー」


さて、じゃあ・・・殺るか・・・


「来て!!皆!!」


あいつは“ボックス”から自らの魔武器である純白の日本刀を取り出し、天使を召喚した。なんで日本刀にエクスカリバー?バカなの?しかも構える姿は不恰好でみるに耐えない素人のようだった。こいつは地球にいたときより劣化してない?道場にいたころは俺には及ばないがなかなかいい構えだったのに。こっちにきてから城で鍛練してたんじゃないのか怠っていたか。その両方か。


ー喰らえ六道ー

畜生道【天を喚く肉食獣】


俺はリクを発動、ライオンと変化する。これがリクの畜生道スキル変化カンピオフォルマ』さまざまなものになれる。イツキの記憶から引き出しているためありとあらゆるものに変身できる。


「ふん。イツキの使い魔はただのライオンか・・・これでは勝負が見えているな・・・」


あ。こいつ、今、リクのことをバカにしたな。嘗められたものだ。リクが変化するときはステータスがすべて上昇するためドラコンや魔王にだって勝てると思う。


「グルルル(イクゾ)」

「行くぞ。ここは一つ、格の違いってものを見せてやれ。」


「GA0000000000000000!!(シネー)」


リクは闘気と魔力を上げ、雄叫びをあげる。すると天使たちの片方の羽根が石化する。


『おぉーとぉ!!これはびっくり!!なんとイツキ選手の使い魔が雄叫びをあげた瞬間に天使の羽根が固まった!なんと言うことだ!!!!』


『さらに闘気も魔力も先程よりも明らかに上がっています・・・コウガの使い魔は天使のドミニオンと言って神級寄りですが、イツキの使い魔は魔力と闘気だけでランク判定をするなら、少なくともSSSランクはありますね・・・』


「リク…根絶やしにしろ。」

「GA0000000(死ぬなよ?)」


リクはそう雄叫び、天使たちの方へ向かっていった。


「それじゃあ、俺達もぼちぼちいくか。」


俺はそう言うと、ポーチから呪符を取り出して武器を呼び出す。呼び出したのはトンファー。そして硬化の妖力を用いて硬化させる。


「!?」

「さぁやろうか。」


トンファーにて強襲する。


「!?くっ!!」


俺の不意討ちともいえる攻撃に対し、コウガは刀で受け止める。


「が!!甘い!!」


その動きに対し、俺はすぐさまトンファーの鉤で刀を弾く。


「なっ!?」


ズバッ!!


「ぐわっ!?」


すぐさまニ撃目が来るとは思っていなかったコウガはそのニ撃目を受け、吹き飛ぶ。

尚一応非殺傷設定にしているので、死ぬことはない。

他の魔武器は非殺傷設定で使えるかどうかは知りらんが


「くっ!!“サンダーブレイ”!!」


ビシャァァァンッ!!


俺の攻撃を受け、吹き飛びながらもコウガは雷の中級魔法、“雷空サンダーブレイ”を放ってくる。


「がっかりだ!」


対する俺はトンファーでこかの“サンダーブレイ”を破壊する。そしては分厚い妖力をコウガの周りに展開させる、ら


「なっ!?くっ!!」


コウガは驚きながらも横に跳ぶことでかわす。

コウガはかわそうとするが、妖力は徐々にコウガの周りを囲むように展開する。そして巨大な妖力で出来た箱が出来上がり舞台に落ちていく。

密閉空間が出来き呼吸困難に誘うことができる。破ることが出来なければ死ぬ時間との勝負だ。さて破ることは出来るのか?

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