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動き出す悪意

文化祭で盛り上がっているころ、9魔将のシェイラとメイラデイールの二人は、人間界で国及びその周辺の街や村を殲滅し滅ぼしていた。その最中ディアゴは魔王に謁見していた。最近ではやりすぎではないかという考えがでてきてしまった。ディアゴは魔王様の様子がおかしいことに気付いていた。


神巫みこ……ですか?」

『そうだ』

「神巫はその……亡くなっているはずでは?」

『あの女は生きている。』

「なんと!」

『私を封印した忌々しい神巫を捕らえて連れてこい。そして私が殺す。』

「御意…。」


魔王の言葉でディアゴは緊急の会議を開いていた。巫女が生きていると告げられ皆は驚いていた。捕獲優先の旨を伝え部隊を編成しようとしたときハザマが割ってはいってきた。


「ちょいとよろしいですかねぇ?」

「なんだ?」

「その任務僕に任せてくれませんかねぇ。」

「なに?」

「なにいってんの?それ僕やりたいよ」

「落ち着いてシェイラ……君は任務で疲れてるはずですよね?」

「えぇ……まだ殺したんないよ…。」

「静まれ……ハザマそれは何故だ?」

「いやぁこんな小さな噂話で部隊を割いてもよろしいんですの?」

「魔王さまの言葉を嘘言うのか?」

「そこまで言っておりまへん。しかし証拠がなければ真実ではありませんよね?そういうことなら暇な僕に任せてくれませんかねぇ?」

「貴様1人でということか?」

「いやいや僕の部下に任せます。」


ハザマが指を鳴らすと、二人がひれ伏し現れた。気配を感じないため一瞬戦闘態勢に入っていたがディアゴが止めた。


「でその者は?」

「僕が最も信頼している部下の十本指デュークチュール指頭アクトチュール哀華アイカ屈指ディストチュール楽叡ラクエイです。聞いてましたね?二人とも」

「「御意……ハザマ様の仰せのままに…。」」


その言葉を発して音もなく消え失せた。


「では神巫はあやつらに任せ此にて閉廷する。」


そして誰も居なくなった会議室ではハザマだけ残った。


「さぁ楽しくなってきましたねぇ。僕の思うがままにね……シエル。」


天井を見つめて笑っていた。自分の思惑通りに進んでおり、会議室を退出していった。

これより神巫シエルを巡り、戦いが始まろうとしていた。


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