ブルーガーデン
『さあ!何はともあれどんどん進めて行きましょう!!
それではつg『キング・クリムゾンッ!』
…最後は、ブルー・ガーデンの皆さんです!
ブルー・ガーデンの皆さんは準備をお願いします!』
え?展開が急?尺があんまりないから仕方ない。
あとグループ名は特に意味は無い。
強いて言うなら音楽と言えばこれかな~と思ったからこれにした。
『大いに盛り上がった学園祭もいよいよ大詰めですね!!……ところでイツキ先生、GMBの皆さん以降の記憶が無いんですが、私の頭はどうかしたんでしょうか?』
『そうですか?皆さんとても良い演奏と歌唱でしたよ。映像を撮ってあるので後で見直してみるといいと思います。』
『成る程、私とした事が忘れるなんてとんだ失態をしていまいました!後で学園長と一緒に見るのが今から楽しみです!!』
『そうするといいですよ。それでは俺も準備があるので失礼しますね。』
『あ、はい、呼び止めてしまってすみませんでした!
それでは盛大に盛り上げて長かった学園祭を締めくくって頂きましょう。ってどこから出ていくつもりですか!!?』
『窓からですが?』
『普通に通用口から出てください!!』
『道がないなら道を作ればいいじゃないですか?』
『あ!ちょっと!ここ少なくとも舞台から20mはあるんですよ!危ないですから!』
『無問題』
必死に止めようとする先輩を宥め、俺は放送室の窓から妖力の道を作り、ゆっくり歩いてくる。
マジで先輩は俺がたかが20m程度から降りるくらいで怪我なんかすると思っているのだろうか?
ぶっちゃけ高い所から飛降りるより学園長に追いかけ回される方がよっぽど危険なんだが。主に社会的に。
………そうだ、あのエクストラマッチの時のファイトマネーも請求しよう。
金には困ってないからそれ以外で。
「好。」
「おま…。なんちゅう登場の仕方だよ。」
舞台の中央に降り立つと、ベースを肩掛けにしたリカに呆れられた。解せぬ。
「まあいいか、結局チェックは出来なかったけど大丈夫か?」
「無問題。」
「お前は大丈夫か?」
「もちろん完璧だ。悪かったな、二人とも」
「全然平気だ。」
「うん、それよりお疲れさま。急に学園長の代理なんて大変だったわね。」
「はは……あの学園長の唐突さにはもう慣れたよ。さ、準備をしようか。」
といってももう殆ど準備は終わってるから後は俺がギターを出すだけなんだけどね。
「よし、準備完了!それじゃ、練習通り行こうか!!」
「「「「うん!(おうよwww)」」」」
『どうやらブルー・ガーデンの皆さんの準備が整ったようです!!
一昨年素晴らしい歌声を披露してくれた我等が生徒会長に妖魔、巻き込まれ達、雑草、新進気鋭のグループ!!
一体どのような音色を奏でてくれるのでしょうか?』
「曲番号1!!行くぞ!!」
「了解。…3、2、1!!」
今はとにかくこの演奏に集中しよう。