朝の出来事
AM6:00
昨日のうちに冷蔵庫を確認したところなにもなかったので何とか材料を買ってあるから朝食の問題なし。
トントントン
リズムよくテンポよく食材を切っていく。幸い、向こうのものと似ているので悩まなくていい。
卵を焼きながら味噌汁を作ろうとして味噌が無いことに気がついた。しかもこの世界では味噌や醤油は開発されていない。独自に作ろうかな…
何故かコンソメはあるのでそちらで野菜スープを作ることに。
米はあるので洗って鍋で炊く。伊達にあの人になりきってる訳じゃない!炊事洗濯掃除家事を自宅で自然に出来るようになりました。
「…ぅぅ?……ぃい匂ぃ………」ムクッ
朝食を作り始めて30分ぐらいしたところでイロハが起きた。まだ寝惚けてるみたいでボーッとしてる。
「おはよう、イロハ」
「………?」
寝惚けてるせいか、こちらを見てる。
寝ぼけているイロハを起こし顔を洗わせ、朝食を完成させる。ご飯に目玉焼き、野菜スープといったシンプルな朝食だ。
皿に盛り付けたところイロハが戻ってきた。
「……美味しそうな匂い。」
「うん。」
「じゃあ朝御飯にしよう。御上がり。」
そう言いつつ向かい合って座る。あ、エプロン着けたままだった…まぁいっか。
「エプロン、似合ってる。」
「そう?ありがと。」
「お母さんみたい。」
「俺は男だけどな。」
「ま、私は親を知らないけど…」
「そうか。」
思わず箸を止める。えっ…朝っぱらからシリアス!?
「孤児院生まれなの私。」
「捨てられたのか……」
「多分。院長曰く髪の色が原因らしい。」
「そう言えばこの間の貴族が言ってた、『鬼人』って話が関係しているのか?」
「そう……昔、人類と鬼との戦争があったの。それでおよそ9割が亡くなった。その時の鬼たちは茶髪をしてたから忌み嫌われている。」
「戦争の原因って?」
「分からない。でも、その戦争で人は皆…鬼を敵対視してる………」
「御馳走様」
「お粗末!!食器は流しに持ってって。」
「後で髪、解かして。」
「分かってる。俺が皿を洗ってる間に着替えてこい。」
俺も食べ終わったので俺も食器を持って流しに行く。
皿を洗いながらどうしようか考える。
まぁイロハに着いていくか。
時間が開いたらギルドにでも行くか。
時間もちょうどいい感じなので登校に着いていく。あ、無論、弁当は俺が作ったよ。
上級技術である明鏡止水でイロハの背後に付いていきながら学校に向かっていると
「イロハ!」ダキッ!
「…っと」
リリィが後ろから強襲してきた。身長が低いから衝撃が凄い。
「おはよー!イロハ、イツキ?」
「おはよ、リリィ。」
「よくわかったな。」
「!!?」
俺が喋ったらイロハは目を剥いた。あ、そういやイロハに話をしてなかったけ。
しかしリリィ。これある程度の力がないと認識とかできないんだが。まさか実力を隠している?
「イツキ……ビックリしたいるなら言ってよ。」
「気配でわかるかなとじゃあ薄めるか。」
「それでいいんじゃない?」
「でもそれってイロハにははっきり見えていて私にはうっすらとしか見えないよ……。」
「ま、まぁ細かいことは気にしない。」
「あ、おはよう!ツムギさん、ウォルスさん……」
『Clock Up』
近寄ってきたゴミを妖術を足に流し加速した。さてはて、どうしてくれようかな…
まず、屑の後ろにいる紫髪の巨乳少女を、踵を軸にして45度ぐらい後ろに倒す。
次に、屑を回れ右させて両手を金髪少女の巨乳に伸ばす。さらに爪先を軸にして45度ぐらい前のみりにする。
そして最後にライダーキックをする。
加速が終わったらどうなるかな?
『Clock Over』
ドシャァ
「か、カミツグさま…っ!?あ……ぅん…/////」
「ご、ごめん…!?/////」
「あ、ぁぁ……/////」
うわぁ……
「なにやってんだか。」
「………」←ゴミを見るような目
「あ、そろそろ行かないと不味くない?」
「そうだね、遅刻しないように行こう。」
修羅場から逃げるように学校に向かう。あいつらは遅刻でしょうね、確か向こうでもしょっちゅう遅刻してたし。
「イロハ、今日は何やるんだ?」
「テスト。」
「テストか……分身おいてくから俺はギルドに行く」
「行ってら。」
妖術で分身を作り、学園を後にしてギルドへと向かった。