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みんな〜サッカーやろうぜ!!

数日間文化祭や魔法技能大会の日程などを夜遅くまで決めていた。生徒会でやる案件ではないと思っていたが、生徒会と実行委員会の主導のもと進んでいった。


『ただ今より!イース学園学園祭を開始します!!』

『『『ウオォォォォ!』』』


そして更に時は進み、いよいよイース学園の学園祭初日、文化祭及び魔法技能大会一日目となった。

ちなみに今は闘技場にて初、中、高の全クラス合同での開会式を執り行っている。


『それでは、現在午前8時20分より30分後、午前9時00分に一般公開となります!

それまでに各教室に戻り、体育大会及び魔法技能大会の準備を整えてください!

競技開始は午前9時30分となるので、第一試合のクラスはそれまでに各競技場へと移動して試合開始を待っていて下さい!

それでは、解散!!』


先輩が高らかに宣言すると、生徒達(主に男子)がもう1つ雄叫びを上げ我先にと狭い闘技場の出口へとバタバタと音を立てて走りだした。

いつも通り俺の周りに集まったみんなに声をかけると。


「もちろん行きますよ。イツキさんと一緒に。」


イリヤがそう言うと、俺達の足下に巨大な魔法陣が展開し、俺の視界は暗転した。


「お、イツキ。珍しく遅かったな。」


俺が発動した転移で教室に到着すると、既に転移で来ていたらしいマリアが声をかけてきた。


「そんなに急ぐ必要も無かったからな。」

「それもそうか。…そういえばイツキはこれしかでないんだよな?」


マリアはストレッチで体を解しながらそう聞いてきた。


「あぁ、特例で出させてもらっている。キーパーと1試合5分間だけは前衛にでる。名簿は見てないが誰が出るんだ?」

「俺だけじゃないけどな。フレイとグレンも出るってよ。」

「私も出るよ~、イロハちゃんとシェリカちゃんも。」

「うわぁ……なんだそのパワーインフレ。だが。まあまあww楽しもうぜwww」

『まもなく第一試合が始まります。

選手の皆さんは各競技場へ移動してください』

「お、もう9時30分か。

マリア、俺達は何試合目からだっけ?」


どうやらそれなりに長い時間しゃべっていたらしく、気がついたら試合開始を告げる放送が入った。

丁度マリアが大会のプログラムに目を通していたので聞いてみると、マリアは苦々しい顔で口を開いた。

「…第一試合だとよ。」

……what?

「……Really?」

「……Yes」

「…what time is it now?」

「It's 9:29」


「そういうことは先に言わんかぁぁぁぁあ!!」


俺は慌ててマリア達を巻き込んで転移を発動し、サッカーの試合会場となるグラウンドへと転移した。


「や♪遅かったね♪」


グラウンドに転移すると、何故かサッカーのレフェリーの服を着た学園長に迎えられた。


「すまんな。少し立て込んでいて。……で、何をしてるんです?そんな格好でいる。」

「見て分からない?もちろん審判さ♪ほら、さっさと並んだ並んだ♪試合を始めるよ♪」


そう言って学園長は俺達を追い立てるように並ばせ、小脇に抱えたボールを地面に転がし足で押さえ付けた。


「さて!じゃあ高2S対高3Aの試合を始めるよ♪

前半15分後半15分、ロスタイム無し、後半終了時点で同点の場合は5本ずつのPK戦で勝敗を決めるからそのつもりでよろしくね。それじゃあ先攻を決めようか。

代表は前に出てきてくれるかい?」


学園長の言葉を聞いて、イリヤの方をちらりと見ると小さく頷かれたので、マリヤが一歩前に出る。

すると、対峙していたチームからも一人の大柄の男が出てきた。


「よし、じゃあジャンケンで勝ったほうからスタートするよ♪」


学園長はそう言うと、俺と先輩一人残し後ろに下がった。

おそらく勝手にジャンケンを始めろということだろう。


「手加減はせんぞ、後輩」


すると、マリヤの前に立つ男がにやりと笑みを浮かべてそう言った。


「俺達も先輩が相手だからって手は抜きませんよ」


せっかくの挑発なので、マリヤもそれに乗っかりにやっと笑いながらそう返す


「ガハハハハ!!望むところだ。

では行くぞ!」

「「最初はグー!!ジャンケン!ポン!!」」


俺達の試合はやたらと火花が散るジャンケンから試合開始となった。


「よーし、行くぞみんなwwwサッカーやろうぜwww」

「セリフ…。」


そして当然の如くマリヤがジャンケンに勝ち、俺達の先攻からキックオフ。

ちなみにポジションはマリアとリカがFW、コウガとイリヤがMF、イロハ、シェリカ、グレン、ユウヤがDF、私がGK、そして他のモブとフレイはDFに入っている。

無印の超次元をプレイした人はわかると思うが、今回の試合のフォーメーションはドレッド頭がキャプテンだったチームの布陣、F・デ〇ゾーンだ。


「よし、先ずは一点取るぞ!リカ!」

「りょwww」


マリアからボールを受け取ったコウガは既に走っていたリカが通るであろうコースに向けてロングパスを出す。

すると、リカはスピードを緩めずに難なくトラップし、ドリブルで走りだす。


「フハハハハ!!www運命よそこをどけwwwわたすぅが通る!!wwww」


リカは透明のこたつに入り、ゲームをしながらボールを蹴っていた。

リカよそれなんか違う。それと反則にならないか?見えるから大丈夫か。どうやってコタツが移動してるのかもわからないが器用に蹴ってるし。


「行かせるかよ!!」


と、リカがふざけていると流石に2年生だけあって慌てずに向こうのDFがリカの前に立ちはだかる。


「フヒwwww」


すると、リカは不気味に笑い帯電しながらジグザグに走りだした。


「食らうがよい!」

【ちゃぶ台返し】


そして、リカが立ち止まった瞬間DFに透明なコタツをひっくり返した。だが動きを一瞬止めるには十分であり、ボールと心太が襲い掛かった。


「あ~ばよ~wwとっつぁ~んwwww」


リカはあっさりとDFを抜き去り、相手GKに肉迫する。


「行かせはせん!行かせはせんぞぉぉ!!」


「うわ〜ガチムチ相手とかマジ勘弁。マリアパスwwww」


だが、リカの前にGKの大男(相手のリーダー)が鼻息を荒くして立ちはだかり、リカはそんな大男を見て引きつり気味のニヤニヤ笑いで後ろに高くセンタリングを上げる。


「どうせならそのまま自分で行けよ……」


すると、ボールの先には嵐の魔力を纏い、回転しながら高くジャンプしたマリアの姿が


「愚痴るなってwww来るの分かってたくせにwwww」


「ふん、行くぜ!」

紅蓮トルネーゼ竜巻スカルラッタ


そしてマリアは上がってきたボールを相手ゴールに向けて思い切り蹴った。


『もう普通に超次元サッカーね。』


それは今更だろう。だいたい名前からして超次元サッカーだもの。


「むぅぅん!!」

《土魔法》【大地ガイア防壁ウォール


マリアの紅蓮の竜巻はそのままゴールに突き刺さるかと思いきや、なんとギリギリで態勢を立て直したらしい大男が発動した土魔法により発生した土壁にぶつかった。


「ぐぬぬぬぬぬ……ぬああああああ!!!」

「げ……割りと本気で蹴ったんだけどな……。」


そして、ボールは土壁としばらく拮抗した後に次第に勢いを無くし、力なく地面に落ちた。


「むふん、次はこちらから行くぞ!!「くちっ!」!パスだ!!」


地面に転がるボールを拾った大男はそのまま思い切り振りかぶり、ボールを投擲した。

そして、ボールはDFゾーンまで走り込んでいた男子生徒(リカのくしゃみで名前が聞こえなかった)の所までノーバウンドで飛んでいき、その男子は見事なトラップを披露し左足でボールを受けとめた


「グレン!ブロック!!」

「おうよ!!」


丁度グレンがボールの近くに居たので、指示を飛ばすと我が意を得たりとグレンは爆脚で超加速しながら男子生徒に向かってダッシュする。


「ボール寄越しやがれ!!」

【火段針蹴】


そして、男子生徒の進行方向を遮るように真正面から走るグレンはボールに向かってスライディングする。


《風魔法》【堕天の風穴ウィンドリーク


だが、男子生徒は予想通りと言わんばかりにボールを少し蹴り上げ風魔法を発動する。


「うげっ!?」


そして男子生徒が発動した魔法により気流が発生し、それに乗せられたボールはまるで意思を持った蛇のようにグレンをするりと躱して既にグレンの後ろに陣取っていた男子の足下に収まった。


「闇雲に突っ込むだけじゃないぜ、後輩。」


そしてその名も無きモブは、モブにしてはやけに格好良いセリフをグレンににこやかな笑いと共にプレゼントし、俺が守るゴールへと走りだした。


「先手は取られたけど、悪いが先制点まではやれないんだ。」

《風魔法》【暴風乱舞スプレッドウィンド波状ブレイク


男子生徒はおれの10メートル程前に到達すると、一度ボールを真上に蹴り上げ魔法を詠唱し、重力に従って落ちてきたボールに回し蹴りを繰り出すと同時に待機しておいた魔法をボールと足の間に発動

爆散する風に後押しされたシュートは正に弾丸の如しと言える勢いでおれの守るゴールへと一直線に飛んで行った。


「おいおいあれじゃあダメだな。」


絡んでいるのに傍観したままの俺を不審に思ったか、MFのラインまで下がってきマリアがそう訊ねてくる。

弾丸とも言えるボールが向かって行くというのは普通なら心配するなり止めに行くなりする所かもしれないな。


「あくまでも「普通なら」なwwwあれは普通ではないぞ?」

妖神ゴッド圧縮プレス



俺がそう言うと、同時に俺の淡々とした声が校庭に響き、俺の背後に青い雷で出来た手が現れて、一直線に飛んでくるボールを掴み、それがボールは圧縮されボールは俺の突き出した右手の中に入っていた。


『わざわざ立○君仕様なのがマニアックね』

いいだろ?

久しぶりに超次元やってみた。

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