表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守護者となった退魔師と勇者の異世界譚  作者: 黒猫
最強決定戦篇
104/219

決勝戦

《さあ!ついにこの時が来ました!イース王国最強を決めるこの大会もいよいよ大詰め!決勝戦の時間です!!》

《決勝戦のカードはここまで他を寄せ付けない強さを見せつけた王皇と銀閃ペアの試合だよ♪》


闘技場内に入場すると実況解説の二人の声が聞こえてきた。黒ローブは既に入場して舞台に一人佇んでいる。


「人数の調整はどうする?」


審判の人が並んでいる俺達にそう聞いてきた


【では、頑張ってくださいね】


そう言って頭の上のルーチェが隣のリカの頭の上に飛び移る。そしてリカはルーチェを頭の上に乗せたまま一歩下がった。


《これは銀閃一人で王皇を相手にするということでしょうか?》

《そう捉えていいと思うよ。》

《分かりました!では草姫選手は舞台から降りて下さい!》


先輩の声を聞いてリカは転移で舞台から離れたところに移動する。


『短距離の転移って相当難しいんだけどなぁ……』


そんなこと言ってもあの学園物語の百合娘テレポーターは普通にするけどな。


《さて!準備が整いました!最早細かなルール説明は不要でしょう!私達はもう審判の無事を祈るばかりです!》


「えぇ!?」


ネル実況の発言に審判がマ〇オさんみたいな声を出すが鬼の進行係は聞き入れない。


「では、試合を始めます。両者構えて!始め!!」


半ばヤケクソになった審判の合図で最終決戦の火蓋が切って落とされた!


《闇の呪符》【闇に引き込む魔の手(ダークハンド)


先ずは小手調べにと闇の手を数発黒ローブに放つと、向こうも同じ考えだったのか、同じ魔法を全く同時に放ってきた。

バァン!

俺達が放ったダークハンドは丁度俺達が立っている中間地点で接触し、膨張して破裂する。


《水呪符》【水剣ウォーターソード


黒ローブは水の剣を出して俺に斬り掛かってくる。


ー投影ー

【天叢雲剣】


それに対し、俺も投影して剣を召喚し、黒ローブを迎撃する。


キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキンッ!!

そして二人で超高速で斬り結ぶ。


《はっ、速い!!両者ともあまりの速さで剣戟が一切目で追えません!!》

《目に強化魔法を施してようやく腕がブレて見えるくらいだよ……》


《光呪符》【光魔断槍フラッシュクレアランス


最後に黒ローブが振り下ろしてきた剣を下から跳ね上げて、体勢を崩したところで追撃しようと前に出たら黒ローブが突き出した左手から光の槍を大量に飛ばしてきた。


「チッ!しゃらくせぇー!」

《天音流体術》【断頭】


俺は足下を狙って放たれた槍を蹴り飛ばし、叩き折る。


「強引!なんと強引な防御方法でしょう!』


やかましい!!


《引力魔法》【流星群メテオ・サテライト


黒ローブがそう唱えると空から大量に隕石が降り注いだ。

まじっすか黒ローブさん


「おっとっと。」


俺はその隕石の軌道を見切り、手に持った黒い剣を弓矢にして放つ。隕石を粉々に粉砕する。

この魔法って一度発動すると使った人間が解除するまで延々と魔力を吸収しながら襲ってくるんだよなぁ……。

さっきしこたまグレンとかクウリからテイクオーバーで魔力吸い取ってたし、魔力切れは狙えないな。


「そうと決まれば…。」

【影喰】


逆に吸い取ればいい。と安直な考えに至り、レーザーを躱しながら発生源である球の一つに右手に生み出した黒い渦で触れる。


「……ふむ。いけるな。」


触れた瞬間に球が一つ消え、俺の中に魔力が微かに入ってきたのを感じ、それを妖力へと変換させる。

いけると判断して俺はアクロバティックな動きでレーザーを躱しながら一つ一つ消していく。

当然黒ローブも斬り掛かってきたり魔法で妨害したりしてきたが、そんなもので止められる俺ではない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ