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意思の弱い方にオススメ! 2つの夢を効率良く追い求める方法!
叶えたい夢があるけれど、なかなか努力が続かない。そんな方にオススメの努力方法をお伝えする話です。
まず初めに、お断りしなければならないことがあります。
確認したいのですが、あなたはいくつの夢を持っていますか?
夢が無いと言う方はこの話は参考になりません。夢を2つ抱いてから再度お越しくださいませ。
夢が1つだという方は、確たる信念を持ってその1つに全力を尽くしてくださいませ。
夢が3つ以上あるという方は、2つを選べた場合に続きをご覧くださいませ。
さて、現時点でこの話をまだ読んでくれている方は、2つの夢を持っている、あるいは2つの夢の追い求め方を知りたい、のどちらかでしょう。
それでは本題に入らせていただきます。
この話の肝は、意思の弱い方という部分です。
意志が弱いから夢に向かって真っ直ぐ努力できない。そんな心当たりはありませんか?
真剣に努力できる人が羨ましいですよね。私もそう思います。羨ましくて、妬ましくて、どうしてそんなに自分を信じられるのだろうかと思います。
言い換えるならば、自信ですね。自信は経験に裏打ちされたものか、性格によって大きく差が出ます。
そしてこの自信なのですが、今のあなたが抱くのは諦めてください。
自信があれば、このエッセイを真剣に読んだりなんてしないはずです。
自信は、経験か性格に由来するもの。あなたは、経験が不十分ではありませんか? 性格は悲観的ではありませんか?
経験が積まれていない今は、自信が無いのも仕方ありません。性格は、今さら簡単に変わるものではありません。
自信を持って夢を追い求めるのは不可能。経験が積み重なるまでは、そう思っていてください。
では、自信が無いことが前提として証明された上で話を進めます。
どうして追い求める夢を2つとしているのか。
それは、1つだけを追い求められるほど心が強くないから、逃げ道として2つを用意しましょう。ということです。
夢が逃げ道とはなんなのか。
人は目的達成のために努力するよりも、努力から逃げるほうが気持ち的に楽なのです。
成し遂げたいことがあっても、つらい努力に耐えられないといった話はありふれています。
なので、逃げたいという欲求を利用しましょう。
Aの夢を追い求めるのがつらくなった場合は、「私はBの夢を叶えたいんだ!」と進路変更しましょう。
そしてBの夢を追い求めるのがつらくなった場合は、「私はAの夢を叶えたいんだ!」と進路変更しましょう。
逃げたくなる気持ちは分かります。その逃げる先を、もう片方の夢にしてしまいましょう。
逃げたいという欲求を、もう片方の夢を追い求める原動力にするのです。どちらも夢なので、逃げる際の拒否感は少ないはずです。
正直なところ、1つの夢を追い求めている他の方よりは達成率が低くなります。けれど、2つの可能性を保持すると言い換えれば良く聞こえませんか?
片方が駄目でも、もう片方がある。
そんな保険的な考えをするから叶えられないんだと思った方は、叶えたい夢は1つなのですよね? 優柔不断に迷ってなどいませんよね?
この話はあくまで、意志が弱い人向けです。
1つの夢を真剣に追い求められない方が、邪道だとしても夢を追い求められるようになるためのヒントです。
正攻法が苦手なら奇策で対抗しましょう。あなたには、あなたに合った戦い方があるはずです。
追記としまして、注意事項があります。
夢は、3つ以上持つのは避けたほうがいいでしょう。
さすがに数が多くなると、気持ちや努力が分散され過ぎてしまいます。
あくまで2つ。ここは守ってください。
夢を真っ直ぐに追い求められるかどうかは、人それぞれです。
あなたはちょっと、寄り道が必要なだけなのです。
たとえ違う道に逃げていたとしても、元の道で得た知識や経験は積まれたままです。
逃げたい気持ちで2つの道を駆け抜けて、多才な自分の可能性を信じましょう。