FILE2:モテモテクールボーイ!?
満田は結構素直でいいやつです。
高田の家族が出てきます。
うっしゃー!満田と友達になってからの初めての登校だ。
実は満田に血液型を教えてもらって友達になったあとに一緒に登校すると約束したのだ。
今日の俺はいつもより早く起きた。
・・・というより起きてしまった。
別に初めての友達というわけでもないのになぜかとても楽しみなのだ。
満田がどんな反応をするのか気になるし、なんかおもしろそうだし。
「雄喜、何か楽しいことでもあるの??こんなに早く起きちゃって。」
「うわっ!びっくりさせんなよ、母さん。」
「なんかとってもごきげんよっ、今日の雄喜は。」
「なんでもねえよ。」
「そう。あんまり浮かれてなんか壊さないでね。」
はぁ〜・・・。さっきのは俺の母さん。
自称34歳。俺は中2で15歳だから嘘に聞こえるけど本当でもおかしくない年齢だ。
あの人はしゃべるのが大好きだ。俺もよく話す。
俺と考えることとか、面白いと思うところとかがほぼ一緒だから、
俺は母さんに対しての反抗期というものはないようだ。
こんな話をしていると時間に遅れるっ!!
「いってきます。」
「いってらっしゃい。今日は部活の日でしょ、19:00までに帰ってらっしゃい。」
「分かったぁ〜。」
待ち合わせの場所に行くと満田はもう着いていた。
「ごめんっ!おくれて。待たせたな。」
「おうっ。行くぞ、高田。」
・・・俺の名前覚えててくれた・・・!!!
満田、俺はうれしいぞっ!
「ちゃんと話してくれるんだな。」
「まぁ、友達だから??」
「ありがとな。」
キーンコーンカーンコーン・・・・
学校に到着。ちょうどいい時間だ。
・・・ん??満田のロッカーからなんか手紙っぽいのが3枚落ちたぞ??
「おい、満田、なんか手紙みたいなの落ちたぞ?」
「あぁ、ありがと。」
「それなんだよ。」
「ん〜・・・女子からの手紙・・・・みたいなもんかな。」
「中見せろよ。」
「いやっ、女子の気持ち考えたら人にはみせらんねぇよ。」
「ど、どんなこと書いてあるんだ??」
「ある意味ラブレターってやつ??」
・・・も、モテてるーーーー!!!
しかも一日に3通もっ??なんかの間違いじゃねぇのか!?
・・・つっても手紙に「満田くんへ」って書いてあったしな・・・。
確かにコイツは結構な美形だ。
俺の彼女に聞いたら(彼女いたのかっ!!)女子の間では
無口なところがクールでかっこいい!!
・・・だそうだ。こいつは確かに俺だってあこがれる。
スポーツだってやる気になってる日だったら、すげぇ運動神経いいし、
勉強だってやる気になってる日だったら天才だし、期末テストなんて満点だし。
それより何よりも顔!!!
あのまつげの長さといい、まゆ毛の形といい、鼻筋の通った鼻といい、
たま〜に満田が笑ったときに見せるあの笑顔とえくぼといい!!!
満点じゃねぇか!!
ズルイ!満田になって見たい・・・。
でも、彼女いたところ見たことないしな〜・・。
よしっ聞いてみよう!
・・・キーンコーンカーンコーン・・・
くそっ!予鈴がなってしまった。また明日にでも聞くことにしよう。
モテモテっ!!!
何でこんなにモテるんだろうね、満田くん。