1が4つ並ぶ日
Written in Japanese.
文才がないのは分かってますので、批判的なご感想等は、遠慮してください。
恋愛要素はあるとおもいますが、かなり低いと思います。
無断転載禁止です。
R15というほどではないと思いますが、微妙なのでR15にさせていただきました。
R15というキーワードに何かを期待して見に来られた方、すいません。
俺は、食卓の上でボーっとしていた。
あ、もう、こんな時間か。
「君斗、何、ボ・・・・」
今、沙織の声が、聞こえた気がする・・・・・。
気のせいか。
「君斗ったら!君斗〜」
誰か、俺の服を・・・・・。
「あ、沙織か。どうして、ここに?」
「どうしてって・・・君斗がここに呼んだんじゃない?家に。しかも、留守宅に」
「そっか。ごめん。ごめん」
「『そっか』じゃないよ。君斗。しかも、家に、一人なのに、鍵、かけないって不用心、不用心」
「ハハハ。俺、男だし、変な人、来ても、大丈夫」
「もぅ!で、どうして、私は、ここに呼ばれたんでしょうか?」
「あー、そうそう。これ」
俺は、食卓の上にあった、お皿を、沙織に渡した。
「何?これ」
俺は、あさっての方を向いた。
「もしかして、これ、君斗が、作ったの?」
「ま、まあな」
「ありがとう!」
沙織、抱きつくなよ。
恥ずかしいじゃねーか。
「でも、変な形!」
「ん?」
「だ、だってさ、スティック状のクッキーって・・・。普通、丸とか・・・じゃない?」
「そ、そうだけどさ」
さっきのうれしい気持ち、半減。
「どうして、こういう形にしたの?」
俺の口から、言わさないで下さい。
「あ、今日、数字の1が4つ並ぶ日、だから?」
「ま、そうだ」
「買ってきてもよかったのに。ありがとう!!」
だから、抱きつくな。
「抱きつくなよ。首、痛くなるし」
「あ、ごめん。ごめん」
そんな、急に、離れなくても・・・・・。
「じゃ、このクッキー、私にくれるのね」
「おう!」
「じゃ、スプーン、頂戴」
「スプーン?」
「スプーンないと、このチョコスプレー、食べれないじゃない?可愛いけど・・・。このクッキーに、のせてうまく落ちないように、食べる自信ないから、先、食べたいし」
俺は、食器棚から、適当なスプーンをとって、沙織に、渡した。
「でも、君斗って、上手だよね。私が、負けるわ」
沙織は、スプーンでチョコスプレーを自分の口に運びながら、言った。
「へへへ〜」
「君斗、急に何?ワイルド君斗は、終わり?」
「うん。終わり」
「っていうか、どうして、ワイルド?ワイルドっぽくしてたの?」
「なんとなく」
「君斗って、何の前触れもなく、ワイルドっぽくするよね。私に、見せたいの?」
「違うよ。なんとなく。本当に」
「本当に?」
「うん。俺、嘘つかないよ」
「君斗は、『俺』より『僕』の方が、似合うよ。絶対」
「そう言われてもね・・・。急に、変えられないよ〜」
「そうだよね。ごめん。では、次は、このスティック状のクッキーね」
チョコスプレーを食べ終わった沙織は、俺に、こう言った。
「うん」
「じゃ、端っこ、君斗、くわえて」
「どうして?沙織が、全部食べていいんだよ」
「いいから」
頭に“?”を浮かべながら、俺は、くわえた。
「じゃ、せーの」
「ストップ!沙織」
「・・・・何?君斗」
沙織は、口にくわえてたそれを、話して、言った。
「どうして、沙織、そのクッキー、くわえてるの?」
「だって、くれるんでしょ?食べていいんでしょ?」
「いいけど・・・・」
「あ〜、これね、やっぱり、こういうの、食べるとき、こうじゃない?両端を、二人でくわえて、最後には、口と口が、ぶつかるの」
「え」
「その方が、君斗もうれしいでしょ?」
「うん。ま・・・って、そうじゃなくて・・・・」
「何、君斗、紅くなってるの?面白い」
沙織は、爆笑してる。
「何さ。沙織。いいよ。やってやる」
沙織の口が来る前に、離せばいいんだから。
「じゃ、いくよ」
「うん」
沙織の顔がこっちに、来る。
離さなきゃ。
アーっ。
「捕まえた」
いつの間にか、俺の口に、沙織の口がきてる。
「チューしちゃったね。君斗」
離せなかった・・・。
「もぅ。君斗も、したかったんでしょ?」
違う。違うよ。俺は。
・・・・・。
したかったのかな。俺は。
「違うよ」
「ふーん。まぁ、いいけどね。あ、おいしかったよ。クッキー。ありがとう。じゃ、私、帰るよ。」
「えっ?」
「だから、帰るよ。これ、食べさせたかっただけでしょ?」
「うん。まぁ・・・・」
「鍵、ちゃんと、閉めなさいよ。男でも、危ないから」
沙織は、帰っていった。
沙織、あっけなく、帰って行ったなー。
俺は、チューしたくて、これ、作ったのかな。
俺は、悶々とした。
読んでいただきありがとうございます。
1が4つって、日にち的には過ぎたけど。