スイーツがまた出できたんだけど......
前回の続きです。二本続けてどうぞ。
「優さーん」
「ん?」
いきなり、プリンに呼ばれた。飯食うつもりだったんだが....
「お昼一緒にたべましょーよー」
「なんだ、そんなことか、いいよ」
「優、俺たちもいいか?」
「ああ、てかいつも一緒に食ってるだろ」
「優くん、こうゆう時も、礼儀って大事じゃない?」
「そうだな」
たしかに、友達だからって失礼なことしちゃうと嫌になるよな。俺今いいこと言ったんじゃね?
「ま、いつものメニューの弁当だしなー、って、プリン、なんだその弁当箱……」
デカイ、めちゃくちゃデカイ、40cmくらいないか?これ……
しかも、なんか黒い煙みたいなのが出てるぞ………
「ああ、これ、マスターが張り切って作ったらしいですよ?なんでも、料理初挑戦らしいです」
「あいつが作ったのかよ!」
いやいやいや、初だからってこんな真っ黒いものなんてでないだろ!
「な、なあ、材料は、なにかきいたか?」
「えーっと、たまごに白米にカリフラワーににんじんにだいずにチョコに異世界の魚と隠し味にオリーブオイルと言ってましたよ?」
異世界の魚ってなんだよ!?しかもなんかお菓子が入ってるし!さらに隠し味にオリーブオイルってどこぞのもこ○ちだよ!?
パカッ…
ついに、謎の弁当箱のふたを開けたプリン。その反応はというと・・・
「わぁー!美味しそうですね!さすがマスターです!」
「どこがだよ!」
いまにも机を侵食して行きそうな黒い煙が出てるんだぞ!?どこが美味しそうに見えるんだよ!
「わぁ、本当だ美味しそー」
「見た目は弁当だよな、量は多すぎだけど……」
「お前ら目腐ってるのか!」
俺だけじゃないのね?これ見えてるの。てか、さっき材料聞いてただろ二人とも……
「いただきまーす!」
ゴクリ……
ど、どんなんだ?もしかしたら、よくある見た目はグチャグチャだけど、味はそこそこいけるみたいなパターンかもしれない……
「んーー、なんか微妙ですね」
微妙で済むのかよ!
っと、俺も亜紀達も、ちょっとつまんでみる……
「ほんとだ、微妙だね」
「うまくもないし、まずくもない、なんだこれ?」
「もはや、ある意味奇跡かもしれないな……」
見た目はグチャグチャで、味は微妙で済む。どうやったらあの材料達がこんなになるんだよ……
「ごちそうさまでしたー」
「食うのはや!」
「ふー」
俺は弁当を食べ終わって、暇をしていた。ちなみに、プリンはあの量を食ったくせにまだ足りないらしい・・・
あいつの食欲はどうなってんだよ……
「優くん、次、体育だよね?」
「え?ああ、そういやそうだったなー」
あ、そっか、今日からプールなんだっけ。高校になって始めてのプールだな。がんばろっ
「ぷーる?なんですかそれ?」
「え?もしかしてプリン、プールしたことないの?」
「プリンちゃんの中学校ではやらなかったんじゃない?」
「やらない学校ってあるのか?」
さすがにないだろ、溺れたらどうすんだ?というか、プリンって中学校行ってたのか?
「あ、もしかして、これ使うんですか?」
「ん?」
え、これって、スク水、だよな?
「な、なんでもってんだ?俺、伝えてないはずだよな?」
「えーっと、マスターが「これ、きっと役立つからもっていったらいいんじゃない?」っていってたので、もってきました」
なんか元からわかってたみたいな言い方じゃないか!?
……あいつの能力、そうゆう系じゃないよな?まあ、違うと思うけど……
「なあ、優、そろそろ行こうぜ。せっかくの男のはだ……じゃなくて、プールなんだから遅れたくないじゃん」
「いまなんて言おうとした!?」
「よっしゃー!がんばるぞー!」
俺、体育の中で一番プールの授業がすきなんだよなー。もともと泳ぐのが好きだし。
……ちなみに、さっき更衣室でクロウに襲われそうになりました。本っ当怖い。以後きおつけます……
それよりでかいなー。ここの学校、スポーツにかなり力を入れているらしく、25mと50mプール、更には飛び込み台まである。ここで実績をあげている人は多く、俺達の先輩のなかにはプロになるひとも少なくないらしい。
まあ、詳しいことは後々……
ピーーーーー!!
「ほらお前ら!集合しろ!」
笛の音と集合の合図がかかった。俺達は、怒られても仕方ないので、すぐさま集合した。
ん?女子と合同でやるのか?
………これは、男子どもが荒れるな・・・
「よしお前ら!今日から水上での訓練をする!これはお前らが溺れないようにするための訓練だからしっかりやれよ!」
相変わらず声がでかい……
しかも訓練って、いつものことなんだけど、なんか軍人の教官みたいなかんじだよな、ゴツイし……
「女子共も同じだ!いつどこで海に落ちるかわからんからな!」
いらんこというなよ、怖がるだろ……
本当だったら、いつもの優しい先生が女子生徒を教えるはずなのだが、プールの時間は他の学年と被っているのでそこを教えるらいし。
「よぉし!早速各自体操をしたら練習をしろ!」
雑だな……
練習つってもなにすればいいかぐらい言えよ。
「優さーん!」
ん?プリンか?合同でやるんだよな、たしか。
「なんだ?どうしーーーーぶっ!」
な、な、な、
「なんちゅう格好してんだ!!」
「ほえ?なんかおかしいですか?」
「えっとー更衣室で大変だったんだよ?プリンちゃんに水着きせるの………」
え、えっとーなんて言えばいいんだ?うん、わかんないからそんまま言う。
水着が小さすぎて、所々はみ出てる……
「な、なんでそんな小さいのはいてんだよ!こっちは目に毒だぞ!」
「あ、そうだ、これ、マスターから手紙・・・」
バッ!
奪うように紙をとって、中身を見た。
『プリンに素晴らしい水着を用意したので、じっくり堪能してねぇ〜w」
「黙れぇぃ!!」
バン!
全力でその手紙をプールサイドに叩きつけた。なんなんだよもぉ……
「ぶはぁ!」
「うおっ!早いじゃねぇかクロウ」
「ふふふ、優に認めてもらうために全てのスポーツを極めて、パーフェクトボディにするために特訓したからな!」
「あ、そうすっか……」
多分、いま写真とか取られたら、死んだ魚みたいな目をしていると思う……
でもこいつ、ガチな方で速い。なんなら、この学年でトップクラスだと思う。
「でも、優の方が速かっただろ。正直言って、あんな速く泳げるやつ見たことねぇぞあんなの」
……後半らへん、ちょっとパクっただろ、セリフ。
「言わなきゃ、ダメか?」
ちょっと乗ってみる。
「え?言いたくないんだったら別にいいけど」
やるんやったら最後までやれや!
つっても、言えないけどな。
元々泳ぐのが得意で、おまけに特異点のおかげで基礎体力まで上がったなんておまけ付きだからな。そりゃ、気を抜いても速いわな。
「「「おおー!」」」
「ん?」
何やらみんなの目が一つに集まってるな。
「プリンちゃん、速ぇな」「し、しかも露出が高い水着付けてるぞ・・」「ふふふ、我がヒロインなら当たり前のことだな」
「おい!誰だいまの!?」
うちのクラスに妄想と現実の判断のつかない変態がいるのか?
「んー、なぁ優、なんでみんな、女の方をみるんだろうか、見る目がないのか?」
いや、見る目がないのはお前だから、ついでにその頭と一緒に取り替えてこいよ。
「プリンちゃん速いね、いままでプールに入ったことないんだよね?」
「はい、ないですよ?でも、なんとなくでやってたら出来ちゃいました!」
泳ぐのって、なんとなくで出来るもんか?
っと、プリンがトーンを少しだけ落として亜紀に、
「亜紀さんも速かったですよね。亜紀さん、最近、頭痛とかします?」
「へ?う、うん、たまにだけど……」
「そうですか、気をつけてくださいね!」
ん?なんて言ったんだ?声がいきなり小さくなって聞こえなかったな。
キーンコーンカーンコーン
いつものベルが鳴った。もう終わりか、早いな。
「よぉし!今日はここまでだぁ!明後日も体育あるからな!忘れるなよ!」
明後日か、それまでにプリンの水着を買ってやろう……
ちなみに、さっきこっそりクロウがタイムを測っていたんだが、50mで23秒だった。
加減を覚えなくちゃな、あとちょいで高校最高記録を突破しちゃう……
どうも、レイ部です。
はい、プールと昼休み編です。書きずらかったです。本当……
今回は優達の学校生活を書いてみたって感じですね。多分これからこうゆうのが増えていくかも。
次回の話には新キャラが出てくる予定です。(悪魔で予定)ちょっとネタバレすると、元気のいい女の子です。
では、また次の話で。