今学校だけど、何か質問ある?
風邪、辛い
「はぁぁぁーーー」
なんか、二人が来てからため息が多くなった気がする......
『莉香ちゃん、特異点だよ?』
あれ言われときはビックリしたなー。兄弟揃って特異点なんだから。
「えっとーここがこうであるからー、ここ、わかるやついるかー?」
先生の声が教室に響いた。
……そう、今俺は学校にいる。いわゆる学校NOWだ。
でも、正直今は授業が頭に入って来ない…
昨日、マスターが説明した、ある程度の特異点について・・・・
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「じゃあーとりあえず、君達見たいな特異点なんかの話をしようか」
やっとかよ、今まで話さなかったなんだったんだ?
「んで?話って?」
僕達四人は、テーブルを挟んですわった。てかプリン、なに食ってんだよ……
「んーそうだなー、じゃあーまず、この特異点が表れた昔話をしようか。」
こんなものに原点なんてあるのか?ってだからプリン、なに食ってんだよ……
「むかーしむかし、数百と異世界を管理する神様がいました。」
すごいな、神様いんのかよ。
まぁ、能力なんてのもあるからな。いまさら信じないわけじゃないけど....
「だけど、その神様はある問題に困っていました」
マスターはノリノリで話してくる。
「それは、人間や他の知的生命体の恐怖、不安、悲しみ、絶望が具現化した化け物だ」
ちょっと怖い顔になってはなしてくるマスター。
なるほど、最初にあった暁も僕がデブと言ったら襲ってきたっけ。たぶん、その暁の主はコンプレックスがあったのだろう。
「そして、神様は考えました。その世界の住人の知的生命体に、その暁を倒してもらうことに決めた」
「それが、僕たち特異点ってことか?」
「その通り。君たちは、その名誉あることに見事選ばれました~って感じ」
なるほどな。
「暁は、その人の絶望を伝染させていく、それを僕たちが断ち切っていくってわけ」
「そうでふぅ、べつぼうぼびんだでだじぎでぃばしょ!」
「喋るときは食ってからにしろ!」
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絶望、か・・・・
キーンコーンカーンコーン
「よし、今日の授業は終了」
ん?もう終わったのか。ずっと考え事してたからな~
「なあ優、お前、ずっとぼーってしてたけど大丈夫か?」
「あ、ああ、大丈夫、ありがとうクロウ」
こいつは、クロウ 明彦。クォーターらしいのでこの名前らしい。
俺の頼れる幼馴染でもある。あることを除けば……
「なあ、優」
「な、なんだ?」
クロウは笑顔を向けて
「ヤらないか?」
「黙れぇい!」
ホモなんだよなーこいつ。それを除けば、完璧な親友なのに……
「あはは、またやってるの?二人とも」
「またってなんだよまたって」
こいつは宮川 亜紀、同じ幼馴染で、俺の家の近くに住んでいるから、クロウより付き合いが長い。
「ミャー」
「ん?どうしたの?ボブ〜」
亜紀は肩に乗っている猫を撫で始めた。亜紀は肩にはいつも、猫のボブを乗っけている。本人が言うには、勝手に肩に乗って付いてくるらしい。
………よく学校許可したよな。
「うっ」
亜紀はいきなり頭を抱えた。
「だ、大丈夫か?亜紀」
「あ、うん、ちょっと頭痛が……」
ず、頭痛?なんかどっか引っかかるような……
「お、おい、保健室に行ったほうがいいんじゃないか?」
クロウは心配な顔をして亜紀にいった。
「あ、ううん、大丈夫、最近良くあるの、でもすぐに治るから」
「ほ、本当か?」
うん、本当、クロウはいい奴だよな。ホモだけど。
『佐々木優さん 佐々木優さん、すぐに職員室まで来い』
いきなり学校のスピーカーから呼び出しがかかった。この声と口調は担任の井上先生だな?もうちょい教師らしく喋ろよ。
「なんだよ優、おまえなんかしたのか?」
クロウがニヤニヤしながら聞いてきた。
「なんもしてねぇよ。まぁあの人のことだから、すぐに終わるだろ」
「優、こうゆうときは前向きに考えるんだよ、なんか褒められるんじゃないかな?」
「褒められることはなんもしてないと思うけど……」
亜紀はいつも前向きに考える。そのポジティブな考え、すこし分けてくれよ……
僕はさっさと終わらせたかったので、早速職員室に着いた。
話ってなんだろう。検討もつかない。
っと考えながらドアを開けた。そしたら、とんでもない光景が目に飛び込んできた。
「は?」
「ん?ああ、優、やっときたか」
「優くーん、ヤッホー」
「な、なんでお前がここにいるんだよ!」
そう、なぜかマスターがここにいて、先生と仲良く喋っていた。
「いやー本当に久しぶりだね〜阿捻ちゃん。何年ぶり?」
「五年くらいじゃないか?」
「うわーそんなに経つんだ〜早いね〜」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、先生、こいつと知り合いなんですか!?」
「ああそうだ、なんせ、かつて相棒だったからな」
「あ、相棒!?」
ちょ、ちょっと待て、ってことは、
「そ、阿捻ちゃん、特異点だったりするんだよね〜」
「まじか!」
先生まで特異点だなんて……
「なあマスター、用件はいいのか?」
「ん?ああ〜そうだった、優くん、いまから買い物行くよ、買い物」
「は?」
い、いきなりなんだ?
「ほら〜優くん、まだ武器もってないじゃん?だからいまから買いにに行くんだよ〜」
「ま、まて、俺まだ授業が……」
「ああ、そこは心配するな、私がなんとかする。気にせずに行けばいい」
あんた、それでも教師かよ、普通止めるだろ。
「ほらほら、早く行こっか。プリンたち待ってるよ〜」
「あわわわ、ちょ、ちょっと」
マスターは俺の手を引っ張って連れ出した。
「買い物楽しんでな〜」
先生は、手を振った。
「お、おい、買い物ってどこに行くんだよ」
「んー?別世界にある武器屋に行くよ〜」
べ、別世界!?
どうも、レイ部です。
今回はかなり短めにしました。というのも、この話は、風邪と戦いながら作ったものなんです。なので、所々おかしな文になってたりするかもです。そこは見逃してやってくださいorz。
では、また次に話で。