恋はまず自覚から。
運動部に入っている大和君は、
お仕事に疲れた圭会長を迎えに行くようです。
気付いてしまった気持ちを胸に。
BLです。ご注意下さい。
駄文注意。
「せーんぱいっ♪」
「……大和君」
放課後の学校。
さて帰ろうと鞄を手に取り、教室の鍵を閉めた瞬間。後ろから楽しそうな声を掛けられた。
夕日をバックに、自分より僅かに身長の低い後輩が、こっちを見ながら笑っていた。
「帰りましょー?」
「…はぁ。部活はどうしたの」
「今日はないんだよー、職員会議。」
顧問居ないから出来ないんだ、と大和君はからからと笑う。
よく笑う子だなぁ。
そう思っていたら前を歩いていた大和君がくるりとこちを振り向いた。
「先輩は仕事だったの?」
「そうだよ」
「大変だねー、圭会長!」
さっすが生徒会ー、なんておどけたように視線をあわせてくる彼に、なんだか居心地が悪くなる。
窓から外を見れば、もう日は殆ど沈んでしまっていて。
星がちらほらと見えていた。
「先輩。俺さ、この前告白されたの」
「へぇ…羨ましい限りだ、それは」
「でもねー、断っちゃった」
「何で?」
外の景色に見とれながら、会話は続いた。
自慢話に似合わないような真剣味を増す彼の言葉に、何だか不思議になって振り向く。
唇に柔らかい物が触れた。
ありきたりの表現だったが、それしか思い浮かばなかった。
目の前に大和君の茶色い瞳が見えた。
「………」
「俺ねー、多分」顔を―――いや、口を離して大和君が微笑む。
先輩のこと、すきみたい。
「…大和君、冗談はいけません」
「えぇー、本気だし」
「まず、僕は男です」
「そんなの関係ないよー、俺、先輩超好き」
「……はぁ」
ファーストキスは、放課後の星で!
(せんぱーい)(…え、本気ですか?)(マジだよー)
お目汚しすいませんでした!
衝動的に書きたくなったのです…orz