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散髪屋

作者: 尚文産商堂

おお 、いらっしゃい。

久しぶりだねぇ。元気してた?

さあ、どこの椅子がいい?

ん、分かった。じゃあ右端の椅子に座ってくれ。

ちょっとタオルとかかけるよ。


さて今日はどれくらいに切ればいい?

スポ刈り?そうかじゃあいつも通りだな。

えっと、ハサミハサミ……

ああ、棚のうえにあったか。そうか自分でここにおいてたな。

もうボケかな。アッハッハ。

え?まだ大丈夫だって?嬉しいこといってくれるねぇ。

そういや、今何歳だい。

そうか、もう20になるのか。

初めて来たのは6歳だったけね。

あの時は、右も左も分からないようで、母親がいなきゃ泣いてたのにな。

そうか、月日が経つってのは早いもんだな。


うし準備終わったから切っていくぞ。

まあいつも通りに切っていくから大丈夫さ。

前髪からな…


時に、進路は決めたんかい。

いつのって、決まってるだろうに。

卒業後だよ。

あまり決めてない。

そうかそうか、まあまだ時間はあるからね。

ゆっくりと決めればいいさ。

かくいうあたしだってね、進路決めたのは、卒業する間近だったからな。

まあ、高卒でこの道に進むことを決めたから、もう迷いは無かったさ。

だから、何があっても大丈夫。

どっしり構えて、自らぶつかっていけば、問題ないさ。


こんなものかな。ほれ、手鏡で後ろまで確認してもらえるかな。

大丈夫か。じゃあ顔当てするかい。

そうかしないか。

じゃあシャンプーは。

忙しいから、できないか。

まあ忙しいんだったら仕方ないね。


ああお代はいつも通りでいいよ。

あいあい、ちょうどだね。

またおいで。

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