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三題噺もどき5

睡魔とテスト

作者: 狐彪
掲載日:2026/06/11

三題噺もどき―はっぴゃくはちじゅうご。

 




 襲ってきた眠気を払うように、風が窓を叩く。

 雲が空を覆い、雲の隙間の青すら見えない。

 灰色の雲ではないだけ救いなんだろうか。

「……、」

 漏れ出そうになるあくびを噛み殺す。

 どうしてテストの時って、睡眠薬でも飲まされたみたいに眠くなるんだろう。……実際に飲んだことがないからこんなものなのかは知らないけれど。

「……」

 たまにアニメや漫画で、毒薬とか睡眠薬とかの効果がすぐに出たりするものがあるけど、実際のところどうなんだろうか。何かでそんなにすぐに効果は出ないとかなんとか聞いた気もするけど、気のせいかもしれない。

 有名な探偵アニメ……漫画もあるなあれは……でも、睡眠薬とかよく出るよなぁ。

「……、」

 ホントに眠い。

 テスト前は夜更かししないで、すぐに寝るタイプなんだけど、それでも眠い。

 睡眠時間とか体力とか関係なしに眠くなるのなんなのだろう。他の人はそうでもないんだろうか。

 ……まぁ、昨日は図書館で借りてた本の返却期限が今日で、読み終わってないものがあったからちょっと寝るのが遅くなったけれど。

「……」

 今は教科が教科だからさらに眠いんだろうけど。

 ホントに、どうしてこの国に住んでいて英語を学ばないといけないのだろう。

 私別に国外に興味はないし、旅行に行く予定もないし、そもそも英語に興味もないから面白くもなんともない。

「……」

 決まった型にはめるだけだとか、単語を覚えるだけだとかいうけれど……それがそもそも簡単にはいかないんだからどうしようもない。

 単語を覚えるのにも一苦労なんだから、英文の意味なんて雰囲気で読むしかない。

 まぁ、中間テストである以上難易度はたいして高くはないんだけど、それでも頭を抱えたくなる。

「……」

 これが、全国模試とかセンター模試とかだと、更に頭を抱えることになるんだが。

 もうほんとに、英語と数学だけはやりたくない。

 開いた瞬間からもう意識が遠のくし、問題を解いたところで自信なんてないから、見直しなんてしたところで意味もないし。

「……、」

 ホントに眠い。

 一応、まだ1時間目ではあるんだが、それでも眠いんだからたまったものではない。

 一番不思議なのは、これが終われば眠気は去るし、昼食を食べた後も眠くなることはないんだからもう、訳が分からない。

「……」

 問題も一通り解いて終わったし、分からない所は分からないし、見直ししても分からないし。

 もう、いっそ寝たいくらいに眠たい。かと言って、机に伏せると監視している教師に目を付けられて終わりだし。

「……」

 なんとか耐えて、身体は起こしているけれど。

 頭はすでに腕に支えられている。これが落ちたら終わりって感じだな。

 手でも動かしていればましだろうと思って、問題用紙に落書きしているけれど、それも動かなくなってきた。

「……、」

 まずい。

 本格的に眠い。

 時間を見ようと教壇の上に揚げられている時計を見ると、残り数分でテスト時間は終わる。

 そのあと数分がやけに長く感じる。早く終われ。

「……」

 気を紛らわそうと、解答用紙を眺める。

 名前と出席番号をしっかりと書いていることを確認する。

 問題用紙と回答用紙を見比べ、解答欄のズレなどがないことを確認する。

 まぁ、全部は見終わらないだろうけど、英語なんてほとんど捨てているようなものだ。最低限取れれば最悪いい。

「―終わり。後ろから回収してきて」

 やっと終わり、いつの間にか張り詰めていた空気が緩む。

 私の2つ後ろの席の人が立ち上がり、解答用紙を回収していく。

 上に重ねるようにして集め、そのまま教壇まで持っていく。

「次は―」

 何かを言っている教師の言葉を遠くに聞く。

 テストが終わった瞬間に徐々に眠気は引いていく。

 ……どれだけテスト受けたくないんだろうか。自分でもドン引きしてしまうなw











 お題:毒薬・図書館・模試

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