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プロローグ

初長編です。

ではもしよければ、稚拙な文章ですが最後まで見て下さると幸いです。

「動かなくなっちゃったね」

私はもう動かなくなってしまった男に話しかける。もちろん返答はない。

「残念、もう少し楽しませてくれても良かったのになあ」

引きこもってずっとゲームばかりしていたからだろうか?まるで殺した感触がなかった。

「君が悪くないのはわかってるけどね?」

あと80億人くらい?かな。

()()()()




『現在、主に都内で原因不明の死亡者が多数発見されています。警視庁は総力を挙げて犯人の解明に取り組んでいますが、未だなんの成果も__』

私は一昔前の画素の粗いテレビを切って、少し伸びたカップ麺に手をつける。

ふやけた麺をすすりつつ、私はあることを真剣に悩んでいた。

「高校…」

私が達成しなければならないある目的のために、どうしても長い時間を拘束されてしまう学校というのは憂鬱の種である。

行かなければ良いだけではないかと思うかもしれないが、なにせこちらは両親が先に逝ってしまったのだ。ボロ家に未成年が一人暮らしというのは傍から見ればそれだけでもなんとも怪しい上に、不登校となると周りの印象は最悪だ。

幸いなことに何とか通えそうな学校は見つかったものの、いくつか問題があった。

まずは制服。中学校で幾度となく思い知った、あの動きづらさは本当に嫌いだった。更に制服で学校バレを起こす危険もある。

そして不定期の荷物検査。いつもサバイバルナイフや小銃を持ち歩いている身としては、どうにかしなければならない1番の関門だ。

さらに出席率。殺しの精神的負担はかなり大きい。次の日起きると体が怠いというのはよくある。しかも不定期に休むとかなり怪しまれるだろう。

そして、最後に。

「部活必須、ね」

こちらはまだ上2つに比べればマシな方だ、と思う。恐らく1つや2つくらいは、幽霊部員でも許される部活があるはずだ。

「うーん」

私は伸びをしながら未来へ思いを馳せる。

…とりあえず、制服のサイズを図らないといけないかな?




そして、今日は入学式。前日にこのあたりで死傷者が出たため、警備がなかなかに厳重だった。私のせいなので頑張ってと心の中で言っておいた。

似合わないと決めつけていた制服は案外に可愛かった。ちなみにスカートのポケットには短刀が今も入っている。

ちなみに少しだけ事件がおきた。校長の長話の暇を潰そうと、教師の頭をめがけて銃のエイム練習をしていたら注意された。男の教師だったのでか弱い顔を作ったら許された。チョロい。

担任のホームルームも終わり、隣の席のチャラい男の色目も華麗に交わして家に帰る。チャラ男はものすごくキモかったのでいつか殺ろうと決心した。

帰るや否やベッドに寝転がる。手元の鞄をまさぐって、ぐしゃぐしゃになった資料を取り出す。

「どうしよっかね」

一応、赤点回避して出席率が3分の2を超えていたら進級できるらしい。校則も結構緩くて安心した。

となると残る問題は荷物検査と部活。悩んだ挙げ句、ナイフはスカートにそのまま入れておくことにした。担任は男性なので大丈夫だろう。ピストルはロッカーの天井に貼り付けておけば、視認性が悪いのでバレはしないはずだ。一番下の段で良かった。

「どこがいいのやら」

大きめの部活は紹介されていたが、あまり目を惹かれなかった。運動部は論外、文化部もこれといったものがない。

写真部、科学部などと当たり障りのない部活に入っておくべきだろうか。しかし人数が多いと人間関係が面倒だ。マイナーな部活に入っておくのが吉かもしれない。

そう考えているうちに、一覧表を流し見ていた私にある部活の紹介が飛び込んだ。

「ん、これは…」


翌日の放課後、私は旧校舎の隅、ボロボロな廃教室の前に立っていた。扉には『都内連続殺人事件解決部』と乱雑に踊っている文字が書かれた紙。扉をノックすると、すぐに応答があった。

内側から扉が開かれ、私は中にいる人物と対面する。

「こんにちは。僕は『都内連続殺人事件解決部』の部長、裏鏡(うらかがみ)です。君は?」

少しだけ華奢な背格好で、爽やかな雰囲気の人だった。瞳は美しく、引き込まれそうな感覚になったが、振り切って告げる。

「新1年生、詩影(うたかげ)タテナ。この部活の入部希望者です」

そう伝えると、目の前の人物は途端に表情を和らげた。中に入ると、彼の他には男性が2人、女性が1人。

「入部希望の詩影さん。よろしくね、みんな」

私が犯人である以上、こういうものの存在は危険だ。

しかし殺してしまうと、暗にこの学校の関係者が犯人と言ってしまったのと同じになる。

ではどうすれば良いか?簡単だ。内側に入り込めばいい。印象操作など赤子の手を捻るより簡単だ。

身を潜めるのにも丁度いい。探偵側はいつの時代も疑われにくいものだ。

なぜそこまでするかって?理由は明快である。


暴かれてはいけないのだ、()()()()()()()

いかがでしたでしょうか?

主人公の名前:詩影タテナ (うたかげたてな)

部長:裏鏡 (うらかがみ)  ちなみに名前はまだ考えてません

他3人も次話まで考えておきます

それでは、最後まで見てくださりありがとうございました。

ぜひ次話も、投稿されたときに見てください。


主さんX→ https://x.com/flyingcastle0x0

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