第1話 魔法少女になる
伊藤 大輔 56歳 主人公 そこら辺にいるごくごく平凡なおっさん
ユニコーン? 謎のユニコーン、突然現れて勝手に魔法少女にしてくれた元凶
突然ではあるが魔法少女になりたいと思った事はあるか?
幼い子なら1度は夢に見るだろう...だがそんな俺は魔法少女になってしまった。
俺の名前は伊藤 大輔、そこら辺にいる56歳のサラリーマンだ
今日も何も変わらない日々の筈だった、俺は毎日のように山のような資料を見ては間違いを見つけから修正をする、そんな事を今まで30年も続けてきた。
「はぁ...今日も疲れた...」
俺はそんな愚痴をこぼしながら仕事の疲れを癒すためにすぐ寝た
気が付くと真っピンクな空間にいる
「ここはどこだ...?」
自分の記憶にすらない場所だ。
しばらくすると奥から影がこちらに近づいているのが見えた
その影は小動物くらいの大きさで浮いているのが分かった
そしてその影は自分の視界に入ってきた
「やぁ!」
見た目はユニコーンのようだ、まるで人形みたいでどうやって喋っているか分からない
そしてユニコーンは続けて言う
「突然ではあるけれど、魔法少女になってくれない?」
「は?」
あまりの唐突さに声が出てしまった
どうやら最近の少女は魔法少女とかには興味がなく、この話を少女に持ち掛けてみても断られてしまうらしい
だから少女じゃなくて大人でもいいやって言う感じになっているようだ
「でも俺56歳だし、運動とか歳のせいでほとんど走れないけどそれでも大丈夫なの?」
俺は単なる疑問を問いかけてみた
それに対しユニコーンは言う
「大丈夫大丈夫、みんな大好きな主人公補正とやらが付くと思うから、それに適当に技放っとけば相手から当たりに行ってくれるから」
...やはり俺は疲れてるのかもしれない
こんな少女の夢をいとも簡単に壊すような話を聞くなんて、やはり30年も働き過ぎだな
「それでどうする?」
ユニコーンはキラキラした目で俺の顔に近ずいてくる
「何言っても俺はやらないよ」
俺はシンプルに断る
ユニコーンは少し不満げだ
「そうか、ならしょうがない」
ユニコーンは俺の方を向いた
「何言っても無理なら強制だ!」
そう言うと辺りは光に包まれ、俺は飛び起きるように起きた
「ゆ、夢か...」
ふと時計をみるともう8時だ
「すぐ行かないと遅れちまう」
俺は早速準備に取り掛かった
しばらくして俺は会社に到着した
また今日もいつもと変わらない仕事をやるのかと思いつつ、俺は会社の中へと入っていった
中に入ると色んな人が大慌てしていた
「あ、先輩!大丈夫ですか?」
と慌てた様子で俺の後輩がそう問い掛ける
「あ、あぁ大丈夫だが、どうした?」
「どうやらここ近くで得体の知れない生命体が居るらしいですよ!」
「そうか...」
まさかな...まだ夢を見ているのだな、うん
そんな事を考えてる内に謎の生命体が会社の壁を破壊してきた
「...ここかぁ?」
人型だが人とは言い切れないような見た目をしている、体のあちこちが溶けている謎の生命体はこちらをニヤつきながら見ている
「お前かぁ...」
謎の生命体はこちらに近ずいてくる
その時ビビって動けない俺の脳内に夢で聞いたことあるような声が聞こえてきた
「今こそ変身して!」
俺は夢の事を思い出した
「クソ、もうどうにでもなれ!」
変身!と俺が叫ぶと辺りはピンク色の光に包まれた
「な!」
光が収まり周りをみると俺は魔法少女(56歳 おじさんの状態)になっていた。
服はピッチピチで俺の腹が出ている、下にはミニスカ、上はさらしのような物がある
自分で言うのもあれなんだが、こんな歳して着ていいもんじゃないって言う次元を超えてるような気がする
また脳内に声が聞こえてきた
「それじゃ戦えないと思うからこれをあげる!」
そう言うと俺の手にステッキが現れた
「んじゃ!頑張ってねー」
そう言うと脳内から何も聞こえなくなった
「はぁ!?」
俺はちゃんと理解した。
すると謎の生命体はこちらをみるなり笑いだした
「うはwwwなんだよそれwwwちょwwwやめwww」
...ある意味ってレベルじゃないが羞恥プレイにも程がある
「はっwwwwほんとにwwwwやめwwww」
謎の生命体はずっと笑っている
「くそ!」
俺はもうヤケクソでステッキを振り回した
そうするとステッキからビームのような物が飛び出した
そのビームは謎の生命体に当たると謎の生命体は苦痛を感じているようだった
「いでぇ!うっwwwあっ!ちょwwwあ!」
笑いながら痛みを感じているようだ
俺は腹を立てステッキを謎の生命体に向けた
ビームは謎の生命体の頭に当たり肉片となって散っていった
すると俺の体が光だした
「うわっ!」
目を開けると真っピンクな空間に居た、目の前には今日夢で見たあのユニコーンがいた
「いやーおめでとう!まずは初の初陣を成功した事を祝おうじゃないか」
謎に偉そうだ
「君のステータスはLv1からLv2になったよ、この調子で頑張ろう!」
何故か自慢げに言っている
「...俺はもう普通の生活には戻らないのか?」
俺は疑問をぶつけた
「無理だね、さっきのあいつみたいな奴が君を殺しにやってくるからね」
夢も希望もない事を言われた
「そうか...あとこれどのくらいやればいいんだ?」
俺は思った事をぶつけた
「んーとね、さっきのアイツらを生み出してる黒幕がいるからそいつを倒してくれれば終わるかな」
一応俺の目指すべき目標が出来た
「僕はね、ただ君1人だけにやらせるつもりはないよ、だからいつか君に仲間を作ってあげるよ」
突然ユニコーンは言い出す
「なんだよ突然」
「んー分からない?」
煽るかのように話してくる
「いや、分からないっていうか突然なんだよって事だよ」
「んーまぁそんな事だ!」
話を振り払った
「めんどくさいからもう元の所に戻れ!」
そうユニコーンが叫ぶと突然一帯が光に包まれた
目を開けると会社に居た
「服は...元に戻ってる」
俺はホットした
しばらくして俺は決心した
「よし、黒幕とやらを倒して普通の生活に戻るぞ!」
友達の依頼で書いただけです