2.初期設定
World Game。
『起動。』
これより、初期設定に入ります。
(ん?ここは?ゲームの中にインしたのか?)
遂にPlan World Gameは始動した。1月の寒い朝に麻酔を撃たれ、担架に乗せられ数時間後。とうとう俺の身体は冷凍保存されちまった……。まあ、身体は冷凍されたので老いる事も無いのは良い点だ。これで僕らは、脳信号だけが動く電脳世界に来てしまったのである。まあ、場所が変わるだけで友達もいるからあんまり関係はないが。
ようこそ。World Gameへ。初期設定。まずは、職業を決めます。
(お!職業か!何があるのかワクワクするなぁ)
→ 物理業
精霊業
魔法業
生産業
(ってえ?これだけ?なんて少なさだ!)
お答えします。初期の職業は4種類ですが、これから冒険によって得られる『称号』によって、職業は大きく分岐し、ほぼ無限の種類に変化していきます。
(なるほど助かった。で?えーと4つの中で一番良いものは……。物理……はなんか普通すぎるな。魔法……もいいけど、精霊ってものをやってみたいな。精霊で!)
分かりました。次に、加護と属性を決めます。次の内から選んでください。
→ 黄金の加護
(得られるお金が増加します)
経験の加護
(得られる経験値が増加します)
豊穣の加護
(栽培する食物がよく育ちます)
黄泉の加護
(デスペナルティが少なくなります)
災厄の加護
(戦闘時のクリティカル率が上がります)
運命の加護
(運が上がります)
(悩むなぁ。沢山ありすぎるよ。いや待て、まだ属性があるのか。)
→火(水に弱く、風に強い)
風(火に弱く、草に強い)
草(風に弱く、地に強い)
地(草に弱く、雷に強い)
雷(地に弱く、水に強い)
水(雷に弱く、火に強い)
光(闇に強く、闇に弱い)
闇(光に強く、闇に弱い)
無(相性はない)
(うー。こんなにあると思ってなかったなぁ。一瞬無の相性なしが良く写るが得意属性もないのか。^迷う。迷うなぁ。)
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しばらくして。
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お疲れ様でした。それでは、リスポーン地点に転移します。何かお困りでしたら、メニューのヘルプから連絡してください。
(ふぅ。やっと終わったよ。)
初期設定の声(初期ちゃんと呼ぼうか?)が終わると、俺の眼下に美しい潮騒と遠浅の海岸が広がっていた。
「来たか……。」
World Gameは地球を完全再現して、そこに新たな生命を置いた完全なる世界だ。
人間のあらゆる器官から刺激してくるこの美しい世界に、この世の物とは思えないくらいの期待が込み上がってくる。
「そうだ。ステータスは……」
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名前 佐吉 忉利 Lv.1
職業 精霊業
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装備 初心者の服
初心者の靴
初心者のズボン
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そうか。服と靴だけは用意されてあるのか。まあ流石に全裸でサバイバルはきついしな。
それで、精霊業か……。ん?誰か説明は?………ああ、ヘルプ?だったっけか?これを押せばいいんだな?
『ヘルプ!ご質問をどうぞ。』
あ、初期ちゃんだ。えーと、
「精霊業ってどう攻撃とかするの?」
『今現在できる精霊属性の攻撃方法はありません。精霊を『テイム』して下さい。』
「そのテイムってどうするの?」
『スキル【テイム】を使用して下さい。』
「そのスキルはどうやって手に入れるの?」
『様々な称号から手に入れる事が可能です』
……つまり、称号がないとテイムも出来ずに精霊攻撃が出来ないのか?これは序盤では、相当なハンデだぞ。
まあ、とりあえず飯を見つけよう。このゲームには空腹度もあるらしいしな。
目の前は、ビーチと言っても差し支えのない素晴らしい海、後ろを振り返ると…木、木、木…こりゃ森だな。
まあ、木の実でも見つかれば食べられるし、とりあえず森に入ろう。
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一時間後。
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俺が、歩いていると…
おっと、動物か……?
青のアイコンがついたソイツは敵。
「グルルルァァァ!」
青の毛を纏った狼らしき敵と遭遇した。
「さあ、初戦闘と行きますか!」