前夜祭
ーフモト村・5年と1日前ー
フハハハハハハハハwwww
ついにこの時が来た!にっくき勇者一行共に思い知らせるのだwww
......この虐げられしトド=マクベス様の怨念をなァ!?
「神輿スタンプラリぃ??」
そうです、アリシアさん。
歴代の勇者様を讃えるお祭りのメインの出し物とあっては、通りがかった我々勇者一行が参加しない訳には行くまいといふもの。
とはいえ我々勇者パーティは女子供中心で心もとない、よって比翼連理唯一無二の同盟先であらせられるアリア商会の皆様にもお力添え願いたく...
「(比翼連理...唯一無二...///) ...ま、まぁ一理あるわな。任せな!つっても神輿も衣装もねぇぞ、どうすんだ?売ってんのか??」
(フッ、チョロすぎワロタ)お任せを、このような事もあろうかとどちらも用意がございます。ほれ勇者のリーちゃん!見せてやって!
「おい、どんな想定したら神輿と衣装を用意できるんだ?...その衣装おかしくね?痴女か?イカれてんのか!?派手すぎるだろ!おいリーディア、喋れなくても嫌な事はハッキリNO!だぞ?」
「...フルフル(にこっ」
すみません何ぶん急な事で、来期のリオ国のカーニバル向けの商品しか...
え?もちろん剣聖のアh...クリスさんと聖女のティア様とシスター隊にも御快諾頂いておりますよ、ほら。
「師、この服...いや紐か?動きやすいのは良いが背の羽が邪魔でありますな!(ブチブチィッ!」
「御下命とあらばティアは...よ、よろこんで...ぁぅ...」
「マクベス卿...聖女付きシスター団ヘレン以下10名。今日この日この時この瞬間の聖女様と我々への仕打ちを生涯忘れる事はございません。月の無い夜はお気をつけ下さい。ね♡」ピキピキ
え?え?まさか、こんな年下の子らもシスター達も魔王大戦下で疲弊した民衆の為に体張ってるってのに、え?ま!さ!か!元S級手配犯の団長様が?さっき任せなとか...そんなまさか...?
「...やるよ...やりゃ、いいんだろ」
えぇ?それじゃまるで私が無理矢理やらせてるみたいじゃないですかやだ〜
「ヨ、喜ンデヤラセテ頂キマス(憤怒」
そうこなくっちゃ〜、よぉし野郎共!君たちはこの褌と法被とねじり鉢巻や!!
「なんでそっちは普通なんだ?あ"?で神輿どこだよ、これでシケたモン出てきやがったらテメーを剥いて磔にした丸太担ぐかんな?お"?」
ヒェッや、やだなぁちゃんとド派手なやつを用意してますとも!スタッフ〜〜〜
ハイッ神輿〜(商会の不明品倉庫から見た目と重さだけで適当に選んだ先史遺産『双雷艇』を縁起物で適当に飾り付けたやつ〜)
先史遺産『双雷艇』...対竜エーテル推進ミサイル2機を運搬用の小型艇が繋ぐ洋上無人攻撃機、頑張れば神輿に見えなくもない。
「ッ!緊急事態発生!緊急招集をかけろ!!全員だァァァァァ!!!」
(ま、まさか半裸でクソ重い神輿を担がせ頭上で煽り散らかし日頃の憂さを晴らす、オペレーション・マクベスカーニバルがバレ...?!)
あ、私ちょっと所用を思い出しましたので離席致します。皆様はごゆっくり...シュバッ!!!
「ちっ、マールが居ないのが痛いな。どう見る?ティア」
「擬装が雑すぎて逆に分かりにくいですけど、高威力の戦略兵器の類かと...」
「師の道を阻むものは斬って捨てるのみ」
「ウトウト...」
「是非聖女サマに否定して欲しいんだがよぉ、アタシコイツ見た事あんのよな、礼拝ン時に...」
「ハッ!聖書八章二節、真竜決戦...山を消す鉄柱...?確かに、これは」
「ぁぁぁぁあ、勘弁してくれよじゃあ何か?アタシらは山二つ消せる先史遺産担いでコイツが必要なレベルの戦地に行くんか?この格好で??」
「拙は師に求められれば全てを擲つ」
「わぁってるよんなこたァ、アタシもそのクチだ異論はねぇ。ぜってぇ言わねぇがアイツの道の石畳になれるなら笑って死ねる程度には恩義を感じてる」
「ではいつも通り常在戦場、臨機応変にて」
「おぉ、拙の得意分野ですなww」
「聖女ちゃんよォ...それ、行き当たりばったりって言うんだぜ?w」
かつて運命に過酷を背負わされ変なオッサンに救い出された乙女達の笑い声が今日も重なる。




