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第六話 『欠番』
この第六話が欠番である原因は謎である。
ただ理由としてはいくつかの説が存在する。例えば、”6”という数字が、最小の完全数であるから、という説。完全数とは、6=1+2+3のように、その数の約数の和が、その数と等しくなるものだ。数論上、とても大切な数なのである。
また、美濃辺准教授の実験の失敗により、第六話が近傍空間ごと他の時空間に跳ばされてしまったという説もある。
なかには、美濃辺准教授は「ろくでなし」だから第六話が存在しない、という極論も存在する。
現在において、欠番原因は詳らかでないが、いずれ歴史が解き明かしてくれるにちがいない。